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ウイルス干渉

2021-09-16 13:02:00 | 写真
 ウイルス干渉という理論というか仮定がある。医学の世界というのは,基本的に確率論でしかない。要するに今までこの治療でうまく行ったからこれで行こうという形で治療をしている経験則の世界なのである。人体を扱っているため,どうしてそうなるのかがわかっていないことも多い。有名な話で全身麻酔が何故効くのか実はわかっていないという話がある。医療の世界では治療の仕組みのことを機序と言うが,麻酔の機序は良くわかっていない。薬も昔から効くから使っているだけで,実際に何で効くのかはわからないことが多い。新しい治療法を医者が考えついたりするが,結局やってみてうまくいったら新しい治療法として取り入れられるが,失敗して後遺症が出たり最悪死んでしまう治療法もあったかもしれない。その場合は医療過誤にはならない。新規の治療を取り入れるときは必ず本人か本人の親族から同意書を採っている。
 さて長々と前提を書いてしまったが,ウイルス干渉とは,新しいウイルスが流行すると,以前流行していたウイルスが流行しなくなるという現象を表した言葉である。実際,コロナウイルスが流行している今はインフルエンザが全然流行していない。マスコミはコロナとインフルエンザの同時流行に備えよなどとあおり立てているが,ウイルス干渉が起こっているのなら,そんなことはあり得ない。実際2020/2021のシーズンにおいてはインフルエンザの流行は無かった。ウイルス干渉が正しいとすると,次にインフルエンザが流行するときは逆にコロナは沈静化しているのでは無いかと思われる。


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