良い試合だったし、選手には全く罪はないんだけど・・・リングサイドで見ていた薬師寺-辰吉戦と同列に並べられる試合ではなかったな
1970年代にはボクシングの世界チャンピオンは世界で10人程度しかいなかったものが、その後2.5kg程度毎に階級が細分化され、認定団体が乱立し、さらに認定団体がチャンピオンを同一階級に世界チャンピオンを乱立させるに至り、ベルトを持っているからその選手が世界一の実力の持ち主とは言えない変な状態が生まれている・・・
真の世界一はファンの見た目が決めるものとなり、統一戦が実力世界一決定戦ではなくなっている・・・
薬師寺-辰吉戦の時も今ほど酷くはないが似た状況だった・・・
だがそれ以上に、この日リングに登った世界王者の知名度が低いのがこの統一戦の位置づけを低いものにしている・・・
逆を言えば、両名の知名度を上げるためにやっているとも言える・・・
どの新聞もバンタム級の亀田-山中、フェザー級の粟生-内山の統一戦実現をと書いているが・・・それで問題が解決しない
結局この統一戦後の流れで、勝った井岡はWBCの名誉王座、WBAではスーパー王座に祭り上げられるが、階級を上げるためタイトルを返上、結局空位となり王座決定戦や暫定王座で新たなベルトの持ち主が生まれる
統一戦をやっても結局、タイトルが分裂するだけなのである!
解決策はファンが実力を認定すること・・・客観的にはアメリカのボクシング雑誌Ringアワードのベルトの持ち主が真の世界王者であるとの認識が一般に生まれてこないとボクシング界の迷走は続くなぁ~