SNSの誹謗中傷にて自殺したと言われている女子プロレスラーのニュースを聞いて、一昔前にはやった自己啓発セミナーのことを思い出した。
ある種のセミナーでは、数日間人里離れたところで合宿を行い、そのプログラムの中に”ネガティブ・フィードバック”というセッションがあって、参加者を部屋の中心の椅子に一人で座らせて、その人のセミナー中での悪い点を参加している他の数十人の人間より数時間に渡って逐一指摘してゆくということを行っていたそうだ。これを徹底的に行うと、参加者の内だいたい一人や二人は錯乱状態に陥ってそのセミナーを続行不能になるとのことだった。一旦自我を破壊して決められた考え方を注入するための洗脳の技法の一種だろう。人間は案外他人からの批判には弱いものなのだ。
この女子プロレスラーもこの”ネガティブ・フィードバック”を大規模に徹底して実施されたような精神状態に陥ってしまったのではないだろうか?