日々雑感

エリザベス女王の死に関して昭和天皇崩御時のイギリスのダブロイド誌の論調を思い出す

エリザベス女王の死に関して報道が続いている。その功罪について報道するものはあるが、押しなべて抑制のきいた報道になっている。しかし、昭和天皇崩御のときにイギリスのダブロイド誌は昭和天皇に対して「地獄に落ちろ」等の報道をしていたことは忘れてはならぬ。

イギリスのダブロイド誌の昭和天皇崩御に対しての過激な表現の報道はイギリス軍関係者が第ニ次世界大戦時の東南アジアで日本軍より受けた捕虜虐待に昭和天皇が責任の一部を持っていることをもって「地獄に落ちろ」等の報道をしたものと思われるが、エリザベス女王はその在任中のイギリスによるケニア・ナイジェリア等の植民地へ残虐行為に対して少なくとも国家元首として責任の一部をもっていると言える。

エリザベス女王に対して過激な言葉を使用すべきと言っているわけではない。また、イギリスがケニア・ナイジェリア等の植民地への残虐行為を行っていることをもって第二次世界大戦時の日本軍の残虐行為を免責しようとするものでもない。

白人は自分たちの行った有色人種への残虐行為は棚に上げて有色人種が白人に対して行った残虐行為をあげつらう傾向がある。例えば”死の行進”といえば日本軍がアメリカ軍捕虜に対しておこなったフィリピン・バターンの”死の行進”ばかりが言われるが、アメリカ政府がネイティブアメリカンに対して強制したオクラハマへの”死の行進”のことはほとんど言われることは無い。だが、このオクラハマへの”死の行進”の方がよほどバターン”死の行進”より被害の大きなものだ。

日本人はエリザベス女王の死に対して単純に”その死を悼む”式のみの接し方をするだけでなく、白人の持っている二重基準を厳しく指摘すべき。エリザベス女王の在任時のイギリスの植民地への残虐行為をもっと報道すべきである。(2022/9/13)
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