火星水瓶座期に突入する前の布石の欠片・・・
【 イブの幻影とアダムの真実 】
リンゴを食べたのはアダムも同じなのに
なぜ女だけ
罰を与えられなければならないの?
アダムもリンゴを食べたのに
わたしをかばってくれなかった
わたし一人のせいにした
自分だけ助かろうとした
男は裏切者
いざとなったら保身の為に女を売る
全然頼りにならない
アダムに心底がっかりしてしまった
あんなに楽しかった日々が嘘のように
不信感でいっぱい
愛なんて儚い
そもそも聖なる木の実を
美味しいものを
なぜ食べてはならないの?
それこそ欲ではないの?
ナゼそれを罪というの?
わたしは食べたかった
ただそれだけなのに
そもそも全てが
初めから仕掛けられたとしか思えない
わたしさえ我慢すればと思っていたが
今となってはそれさえもバカらしい
愛する人のために黙っていたこと
それは果たして正しかったの?
女より男の方が優れているなんて
誰が決めたの?
なぜ女は男の下にいなければならないの?
わたしはエデンの園で
アダムと幸せに暮らしていたかっただけ
でも
いつまでも神様に媚び諛うのは嫌だった
ああ、わからない
わからないことだらけ
こんな世界うまれてこなければよかった
わたしも同じ
蛇のせいにした
誰かのせいにすることで
自分の罪が軽くなると思った
わたしはなんて愚かなんだろう
もっと賢くなりたい
真実が知りたい
ナゼカミサマは
ニンゲンを
オトコとオンナに分けたのか
小さいことにこだわってるのは誰?
自分を守る為に黙っているのは誰?
劣等感を感じているのは誰?
お金さえあれば男は必要ない、
と思っているのは誰?
男の方が偉い、と持ち上げて
やりたくないことをやらせてきたのは誰?
力があるのにないフリをしてきたのは誰?
損得で動いてきたのは誰?
目先の小さなことで人を判断してきたのは誰?
嫌なことがあったら目を背けるところ
人を身代わりにするところ
前に出ないで後ろに隠れていること
人のせいにすること
相手が見せてくれるのは
すべて自分
見たくない
かつての自分
許し難いのは自分
許さなかったのは自分
どうしても許せなかった
アダムが喉で林檎をとめたのは
イブのため
イブの知りたいヲ充たすため
わたしがわたしのわかるように知りたい
イブののぞみを果たすため
愚かな役を買って出たのは
イブの願望を満たすため
そこには
上も下もなく
ただ愛しいイブへの愛しかなかった
そもそも
2人は愛し合っていた
そもそも
2人はひとつ
2つに分かたれているからこそ
味わえるものを
転生を重ね
すべて共有してきた
あなたのことが許せない
のではなく
わたしがわたしを許せなかった
永い永い時を経て
ようやく舞台を降りる時がきた
最初から
2人ですべてを味わう
そう決めてきた
自分にがっかりも味わった
優位も劣位も
どちらも味わった
初めから
愛されていたこと
誰からも裁かれていなかったこと
すべては愛
世界は愛で溢れていること
それを確認したかった
やっぱり愛しかないんだよ、世界には
世界は 愛で出来ている