幻想

わたしが近しいもののなかにみたものは

自分を汚点とするわたし

自分への不信を拭えないわたし




わたしのそとにあるものは

わたしのなかにあるもの


わたしのなかにあるものもまたそとに




未熟な自分を赦さない

愚かな自分を赦さない

穢れた自分を赦さない

背を向けた自分を赦さない

逃げた自分を赦さない

卑怯な自分を赦さない

弱い自分を赦さない

他の誰が赦しても

自分だけは決して自分を赦さない

自分が自分であることを赦さない


果ては

人間は決して信用してはならない

人間ほど罪深い存在はない

人間は生まれ生きる価値もない

人間さえいなければ地球は平和である

人間は滅びるべき

人間はその存在そのものが悪である





それらがこれまで

怖ろしいまでの物理的な圧力を持って

わたし自身を裁き続け

貶めていた箍



さあ

やっとベクトルが自分に向いた今

わたしは

まだそのスパイラルを巡り続けるのか

それともそこから抜けるのか



変わらなければならない

でもなく


気付かなければならない

でもなく


向き合わなければならない

でもなく




ただただ

わたしが在るままに生き

在るままに生の喜びを味わうのみ




気付くの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おそ


同じところをぐるぐる回っているようでいて

いつも最新バージョンでお試しが


もはやそれえ幻想

やっと

着地