番組介入の愚行を犯した森下俊三・前委員長

経営委の危うさは、12月に決着した「かんぽ生命保険の不正販売報道問題」でも露わになった。経営委の存立を揺るがす大事件だったが、少し以前の話なので、あらためておさらいする。

発端は、2018年4月に放送された「クローズアップ現代+」をめぐって、日本郵政グループが取材方法などをめぐってNHKに抗議し、経営委に執行部のガバナンスの検証を求めたことだ。