ブラックストーン(私のBX123.23$)、不動産価格の底打ち指摘-「行動するタイミング」
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資本コスト低下、スプレッドもタイト化、新規建設は急減-グレイ氏
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金融機関や保険ファンドの売り想定、好機は連続して訪れると予想
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世界最大のオルタナティブ資産運用会社、米ブラックストーンのジョン・グレイ社長は不動産価格が底打ちしたと指摘。値崩れした資産を素早く買い上げるべき好機が訪れていると述べた。
「極めてネガティブなセンチメントの中で価値下落がすでに起きており、底打ち局面に入った時が行動するタイミングだ」と、グレイ氏はローマでブルームバーグテレビジョンとのインタビューで話した。
同氏によれば割安資産を巡る競争はさほど厳しくない。金融機関では低金利時代の融資で生じた含み損が実現し始めており、新規の資本需要が著しく強くなっていると付け加えた。一部の銀行だけでなく保険ファンドも価格を下げて売りに出さざるを得なくなると考えられ、買いの好機は連続して訪れそうだとグレイ氏。ただその規模は金融危機時ほどではないだろうという。
「別世界で行われた取引が今頓挫しているケースが大量に報じられるだろう」と述べ、「しかし足元の資本コストは下がり始めており、スプレッドもタイトになり始め、新規の建設は劇的に減ってきている」と指摘した。
ブラックストーンはすでに数十億ドル規模の不動産案件に対する融資を始めており、170億ドル(約2兆5200億円)のポートフォリオが売却されたシグネチャー・バンクと同様のケースが今後も出てくる可能性があるとグレイ氏は述べた。シグネチャー・バンクは昨年3月に破綻し、規制当局の管理下に置かれた。連邦預金保険公社(FDIC)は11月、シグネチャー・バンクの商業不動産ローンポートフォリオを売り出し、ブラックストーンは応札に参加している。
「投資家というものは時に、慎重になり過ぎてチャンスを逃すリスクを負う。金利が下がる前の今は良いタイミングだろう」とグレイ氏は述べた。
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グレイ氏は「不動産市場が底を打ち、金利が低下し始め、連邦公開市場委員会(FOMC)がいずれ利下げに踏み切ると考えられる状況で、新規の供給は不足している。商業用不動産の環境はより建設的となるはずで、ブラックストーン・リアル・エステート・インカム・トラスト(BREIT)にはポジティブに作用すると考えている」と話した。
原題:Blackstone Says Time to Buy Real Estate as Prices at Bottom (1)(抜粋)