うちの団地に、時々見かけるとてもかわいい五、六歳の女の子がいる。
ある日、ぼくは地面に跪いて、その子の前で、おどけた顔を見せ、笑わせようとした。
しばらくそうやっていたが、その子はまったく表情を変えずに、ぼくを見ていた。ぼくはおもしろくなかったので、体を起こして、離れて行った。
少し歩いたところで、その女の子が胸をなでおろしたように言うのが聞こえた。
「あの人いかれてるわ!ほんとこわかった!」
《華風新聞2014-03-21幽黙笑話》
うちの団地に、時々見かけるとてもかわいい五、六歳の女の子がいる。
ある日、ぼくは地面に跪いて、その子の前で、おどけた顔を見せ、笑わせようとした。
しばらくそうやっていたが、その子はまったく表情を変えずに、ぼくを見ていた。ぼくはおもしろくなかったので、体を起こして、離れて行った。
少し歩いたところで、その女の子が胸をなでおろしたように言うのが聞こえた。
「あの人いかれてるわ!ほんとこわかった!」
《華風新聞2014-03-21幽黙笑話》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます