長い竿

　魯の国に長い竿を持って城門を入ろうとする者がいた。最初は竿を縦に持って入ろうとしたが入れず。それで、今度は横に持って入ろうとしたが、やはりだめだった。途方に暮れていたところに、突然一人の老人が現れて言った。

　「わしは聖人ではないが、多くのことを経験してきた。そこで思うのだが、その竿を二つに切って入れば良いと思うが、いかがかな？」

　竿を持っていた男は、この提言に従って、竿を二つに切ってしまった。

《丁聪“古代中国幽默”》