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"跡" を 辿って。

大童駅 跡 | 仙台鉄道

2015-06-10 15:00:48 | 鉄道跡・廃線



仙台鉄道 大童駅
( 宮城県黒川郡大衡村大衡字大童55 )



吉岡宿 を出てすぐ 奥州街道 から分岐した 出羽街道( 国道 457号線 )と、線路 は斜め交差して 大童駅 に到着する。 ここに踏切があったと想像すると( 無かったかもしれないが )楽しい。 駅跡 手前にはこれまた例外なく タバコ屋( 酒屋、石川茂平商店 )も現存、駅務もこなしていたらしい。










ここが、駅。石川茂平商店向かい。 駅の東側地区 にある 出羽街道 筋 の廃業した商店を指して、「 あの旧酒店は昔から "茶屋" と呼ばれていたんだよ、簡易郵便局もその辺にあったし。」と見知らぬ人に教えていただいた。 なるほど、出羽街道 から来た人たちにとっては、ここは 奥州街道 へ合流する前の 一休み処 だったろうし、奥州街道から来た人たちにとっては、登坂(難所)前の 一休み処 だったのだろう。駅が置かれるほどこの集落が栄えていたことは、学校があったことからも容易に推察できる。







駅向かいの 旧大衡小学校跡。グラウンドにはバックネットらしきものと得点盤があるが、マウンドの跡形もない。つい最近まで残されていたと言うプール(村民プール)跡には、新しくコミュニティーセンターが作られたのだとか。校門は前述の茶屋のすぐ前辺りにあったらしい。






線路 を挟んで 石川茂平商店 に隣接する(当時として)垢抜けた古民家は 空き家のようだった。往時、駅における人や物の流れによる恩恵は如何程だったろうか。 ページ冒頭の写真は、保福寺 裏手の藪から出る 線路 跡 だが、大童駅 以北も同様に保存状態の良い 線路 跡 が続く。







どこかで見たサイトでは " 木製橋 として健在 " していたころの写真が掲載されていた 木師橋 跡。この橋の手前に 大童簡易郵便局 は新設移転(プレハブ的)されていた。







写真中央は、大衡村立 大衡中学校。杢師橋 は、近くに出来た 黒川消防署大衡出張所 の安全網を考慮して、車両が通れるように架替られたそうだ。ゆえにここだけ、線路 から少しばかりズレている。 しばし田圃の中を行く 線路 跡 をそのまま歩き、ふと 大童駅 方面へ振り返ると、左手に 大衡城跡 が見えた。











ちなみに、2016年6月10日、NHK BS の 人気番組「 日本縦断 こころ旅 」の とうちゃこ版放映されましたが、主演の、火野正平さんがここを、この線路跡を通られました。 スタッフの方々はここがアイオン台風でダメになった線路跡で、今は通学路専用道路となっていることを知らなかったでしょうし、googleのマップも、途切れ途切れで表示されているので、サブ的な通行路も考えられていたと思います。けれども、結果的にここを通行してくれたこと、なんだか、感慨深いです。映像も大変キレイでした。


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