仙台鉄道 東照宮前駅 跡 ( 仙台市青葉区宮町5丁目3-10付近 )
始発の 北仙台駅 を 出た 仙台鉄道 は、現在の ロイヤルホスト 北側を通って 仙山線 に平行しつつ 市立 上杉山中学校 東角へカーブし、宮城教育大学付属中学校 裏を通る 現存道路を進んで(一部一方通行有) 東照宮前前駅 に 到着する。
JR と 仙台鉄道 が接するのは、始発の 北仙台駅 と 東照宮前駅 と 終点の 中新田駅 のみ だか、何故、始発から 2駅目のここも JR と接することになったのだろうか、現代発想で考えると至極不自然な気がする。
これはあくまで想像なのだが、その理由は 東照宮 の 門前町である 宮町( 仙台市青葉区宮町 ) にあったのではないだろうか。
門前町とエンドーチェーン
宮町 は、仙台城 造営当時の 城下町 の 町割りに入らなかった町だそうだ。葛西・大崎一揆制圧後、伊達政宗 と 徳川家康 が宿陣した場所に、のちに 徳川家 の許可を得て 東照宮 を 造営。次第に 門前 に町が形成されていった。この通りは、大年寺 まで直線的に続いており、東照宮からの眺めも素晴らしかったらしい。仙台城下中心部には、大町 という 由緒正しき商店街があるが、宮町 は一層庶民的な町として定着したのではないだろうか。沿線の町村からは 東照宮 への 参拝客 だけでなく、宮町 への 買い物客 も たくさんいただろう。東北初のスーパーマーケット「 エンドーチェーン 」の初出店もここ、宮町 4丁目( 6-21、1962年。【 参考 】 )だった。
東照宮前駅 を出るとそのまま一方通行の細道を道なりに北上し、市立小松島小学校 西側を舐め、交差点を直進した辺りで軌道跡は住宅地に消える。全国的に有名な 東北高校 の 西側で再び現れると、仙台市営地下鉄・旭ヶ丘駅 に合流、台原森林公園 の 黒松入口 に出る。そこから 奥州街道 と並んで走り、八乙女駅 に到着する。
仙台鉄道 八乙女駅 跡 ( 仙台市泉区八乙女中央3丁目8 )
仙台鉄道 八乙女駅 の 駅舎は、仙台市営地下鉄・八乙女駅 北東にある マンション・プラウド八乙女中央 の 東に隣接する駐車場辺りにあった。駅前のタバコ屋 は、及川商店(仙台市泉区八乙女1丁目5-1 )。現在は リバーサイドヒル及川 と言うビルになっており、1F で 営業する ファミリーマート八乙女駅前店 が その名残を感じさせている。
ページトップのストリートビューは、JR 仙山線と立体交差する仙台鉄道の軌道跡。( 東照宮前駅-八乙女駅間 )
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