以前、ここで“自分の居場所は自分で作る”と言う話を載せました。
自分は、いろんな意味で、いろんな組織で、自分の居場所は自分で作って来ました。
が、自分で自分の居場所を作れない人間もいるんだな。
そう言う人間には、こちらが居場所を作ってあげないといけないんだな、と言うことを改めて確認しました。
よく後輩たちに“先輩みたいに、強い人ばかりじゃない。”と言われます。
別に自分では強いとは思っていませんが…(^-^;笑っ
10年くらい幽霊団員だった後輩がいて、自分は合併してから出会ったのでまだ何年もたっていないのですが、合併後“出てこないようなら、自分の権限でクビにする”と、後輩幹部二人に通告しました。
二人は、“必ず出てくるようにします。面倒見るので、クビは待ってください。”と言いました。
二人がそこまで言うのなら、猶予を持とうと暫く様子を見ました。
自分も、その団員が出てきた時は極力話しかけ、一人にしないように心がけました。
そして、去年の夜警では、今まで飲まなかった酒を一緒にのみ、いつもはすぐに帰ってしまうのに、みんなと楽しく最後まで過ごし、昨日の出初め式にいたっては、初めて宴会に参加し、二次会にも最後までいて、楽しく過ごしていました。
ああ、後輩幹部二人がやってくれたか…
人は見捨てなければこちらの思いも通じるし、変わろうとするし、変われるんだな…
と、改めて考えさせられました。
自分も、班長をしたときに、自分の班になかなか出てこない若手団員がいて、集まりの前日電話をしたり、当日消防車で自宅まで迎えにいったり、酒が飲めない団員でしたが、“飯だけ食べに来い”と酒の席にも連れていき、飯を食べさせていたら帰していました。
あるとき、“食べ終わったら帰っていいよ”と、言ったら、“もうちょっといます。”との返事。
それからと言うもの、だんだん宴席にいる時間が長くなり、終いには飲めなかった酒も飲むようになり、遂には操法の選手まで勤めました。
彼の成長が本当に嬉しかったのを、いまでもよく覚えています。
居場所を作ってあげる。
幽霊団員だった彼も、もう大丈夫。
これからは、主力メンバーに育ってくれるでしょう。
惜しむらくは、もっと早くお互い出会っていれば…
これからの消防団活動で、亡くしてしまっていた10年間と仲間の信頼を取り戻していってほしいです。