陳情署名にご協力くださった全国のみなさまへ ご報告
夜間中学校と教育を語る会
2月16日、東京都議会の文教委員会で、私たちが提出していた都内夜間中学8校への専任養護教諭配置を求める陳情の審査が行われ、採決の結果、委員全員の異議なしで「継続審議」となりました。
採決に先立って14人の文教委員のうち3人の議員がそれぞれかなりの時間を使って私たちの陳情に関して都教委に質問をし意見を述べ追及してくれました。
その結果、夜間中学における保健事故のかなり立ち入った事例が都議会の議事録に残ることになりました。また審議の過程で夜間中学におけるスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの
重要性にも言及してかなり時間をとって意見を述べてくれた議員もいました。
都教委は、2023年度から、設置市区が夜間学級の養護教員を採用する場合はその費用を都が負担するという仕組みを作ったのだから、その運用でやっていってほしいという立場ですが、私たちは、そのやり方では会計年度任用職員という不安定かつ低賃金の雇用形態のために、人を見つけられず、夜間に養護教員がいない日がないようにすることは実際上不可能であって、いずれ重大事故が起きる可能性が高い、ということを具体事例を示しつつ事前に都議会議員に切に訴えていました。その結果、与党会派を含む全会派が都教委の立場に与せず、私たちの陳情を否決しなかったわけですから、この「継続審議」という採決結果は今後につながる重要な足がかりを作ったといえます。
都教委も審議の過程で議員から示された具体的事例などの事実を無視することはできず、今後の私たちの働きかけいかんによっては軌道修正する可能性が相当あると思います。
提出期限の2月6日に賛同署名を都議会事務局に提出したときは831筆でしたが、
その後も署名が76筆分届き、結局全部で907筆になりました。
都議会事務局が筆跡審査をした結果、賛同署名として有効と認められたのは787筆でしたが、
全国のみなさんの900筆を超える署名に込められた一人ひとりの意思が私たちの運動を励まし、
私たちは最後の最後まで都議会議員に働きかけました。
署名にご協力くださった全国のみなさまに深く感謝します。
当会は東京の夜間中学に専任の養護教諭が配置されるまで引き続き取り組みますので、今後ともお力添えをよろしくお願いします。
みなさまにお礼を申し上げ、とりあえずの報告といたします。
2024年2月17日
夜間中学校と教育を語る会事務局
庄司匠
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