「夜間中学校と教育を語る会」公式ブログ

夜間中学校と取り巻く環境を語る会です!

東京23区の社会教育白書2012に取り上げられる

2012年09月24日 12時10分37秒 | 日記
この度、「伝えたい 23区のいま」と題した、東京23区の社会教育白書2012という冊子を送っていただきました。
この中に、本年2月から行われた、東京の夜間中学の日本語学級の在籍期間を1年に限定する日本語学級設置要綱「改正」の問題への取り組みが紹介されました。
目次1、< 23区で学ぶ >の中の、
地域での夜間中学校存続の支援活動から ー夜間中学校と教育を語る会の活動に参加してー という文章で、
荒川区町屋で「ハミング」という珈琲の焙煎、販売、および珈琲ショップをされている吉田照子さんのお書きになったものです。

5月26日にアクロス荒川でひらかれた「感謝と報告のつどい」の内容紹介を柱として、
この間の東京の夜間中学校で起こったことや、映画「こんばんは」のこと等が、簡潔にわかりやすく書かれています。

このようなところで、夜間中学のことが取り上げられることは、
広く皆さんに夜間中学を知っていただくことにつながることであり、大変うれしいことです。
この冊子をぜひ皆さんにも目にしていただきたいと思います。

この冊子の申込は、メールまたはファックスで下記まで。申込から二週間以内に届くとのこと。
A4版 102ページ 一冊600円 送料メール便で80円 冊子到着後振込用紙で郵便局から払い込み。
メール:hakusho2011@hotmail.co.jp
FAX:03(5393)6747(河上)

夜間中学の記事の他にも、東京の社会教育について、興味深い記事がいろいろ載っています。

また、10月20日(土)午後7時から9時
杉並区永福和泉地域区民センター(予定)で、「白書を読む 語る会」も行われます。参加費無料。
当日白書を持参の上ご参加ください。
※会場の変更などの場合あり。上記メールかフェイスブックで事前に確認してください。
http://www.facebook.com/hakusho2011

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どれほど勉強したかったか 花咲け出愛スピーチ大会1

2012年09月10日 10時19分02秒 | スピーチ大会
去る8月19日に行われた 夏のひろば 「花咲け出愛」スピーチ大会について、これから何回かにわけて お伝えします。
第一回は 事務局長の木下さんの感想です。

「花咲け出愛 スピーチ大会」について

かつて夜間中学を舞台にした映画「学校」を作った山田洋次監督は、夜間中学のことを「勉強したいという人だけが来る学校」と形容したことがあった。夜間中学の本質をとらえたすばらしい言葉だと思った。

日本中の学校で、生徒は勉強をさせられている。勉強をしたくて学校へ行っている生徒はほとんどいない。だが夜間中学だけは、勉強したいという人しか来ない。そのおかげで、我々教員も、その声に応えようと努力するだけで「良い先生」に育っていく。夜間中学はそういう不思議な力を持っているところだ。

今回スピーチをしてくれた多くの人たちは、それぞれが、どれほど勉強したかったかという思いを語ってくれた。そしてその思いに応えてくれた夜間中学を忘れられない場所として今でもこうして語ってくれるほど生き生きと覚えている。それぞれの人生に深い刻印を押し、その後の人生の支えになっているのが夜間中学だ。それを熱く語ってくれた。

私が特に印象に残ったのは、映画「こんばんは」でも一緒に出演した伸ちゃんだ。伸ちゃんは心を閉ざしていたので社会に踏み出すことが出来なかった。それが夜間中学の3年間で、人々の中で生きていく自信を取り戻し、自分のやりたいことを見つけていった。

今では、大学も卒業し仕事に就いている。すっかり普通の若者になった伸ちゃんの成長に夜間中学が果たした意義は大きいものがある。伸ちゃんと同じような境遇にある若者達に伸ちゃんの姿を見てもらって、夜間中学で勉強することの意味を伝えたいと思う。

学ぶと言うことの本当の意味、学校という存在の本当の意義を考える上で今回のスピーチ大会は多くのことを教えてくれた。今後も多くの人と学び会うことで、夜間中学の存在と意義を広く伝えたいと思った。

「夜間中学校と教育を語る会」事務局長:木下秀明

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