生活が楽ではないので100均を使う機会はそれなりにあり、特にここ数年はアウトドアコーナーを覗く回数は多いです。
もちろん値段相応だったり危なかったりするモノがあるのは知っていますが、中にはベストバリュなモノも少なくありません。
今回そのような中からピックアップしたのは、『ごはんが炊ける袋』なる商品。
ポイントは、
- 飯盒(はんごう)がなくともお米が炊けること
- 研ぎが不要なこと
- 使った後のお湯をスープやフリーズドライ食品などに使えること
- 日本製であること
です。
主に非常時を視野に入れてよく売り場を覗いているのですが、事前に解っている問題点は、
- それなりの大きさの鍋が必要なこと
- それを満たす水がいること
- その水を蓋をしない状態で15分間湯炊きできるガス道具が必要なこと
です。
我が家は、鍋と水が条件を満たしておらず、この袋の具合によっては防災備品リストに加える必要があるかもしれません。もちろん、米自体もですね。
それで、いざ非常時に初めて使うのでは勝手が悪すぎるので、通常の環境で事前テストをしてみる次第で。
▲目安として、茶碗1杯分だと、1/2合(約75グラム)、どんぶり1杯分で2/3合(約100グラム)の米を用意。
▲結論としてこのお米の量は、多すぎた。
▲大きめの鍋に煮立ったお湯を用意。防災時はここが一番のネックになると感じた。
▲熱い湯気に手を火傷しそうになりながら、今回は2袋を投入。
▲火の加減を調整しながら15分間、煮立たせる。
▲今回は、本当に使用後のお湯が他の食品に流用できるのか、インスタントみそ汁を用意してみた。
▲指定の15分間、煮立たせ終わったところ。指示のあった「流水での揉み洗い」はいざという時、水は貴重なので今回は実施していない。
▲煮立たせた鍋から火傷しないよう苦労しながら、別の鍋に移動して蓋をしたら、この状態で15分間蒸らす。耐熱、かつそれなりのサイズの鍋が必要、という点も緊急時は確保が難しい。
▲15分間、別の鍋で蒸らしてから袋をひっくり返し、炊けた米を出す。ここで規定より多い米を入れたことが判明し、かなり取り出すのに苦労。袋へのお米の貼り付きは、抑えられている印象。飯盒のように焦げ付かないのは、とても良い。
▲お米に芯が残ったりすることはなく、また確かに煮立たせたお湯を他の食品に使えるのもその通りだった。見た目はそれなりに研ぎ汁的な印象だったが、インスタントみそ汁に使ってその影響は感じなかった。
ということで、この『ごはんが炊ける袋』は諸々の条件が揃っていれば、とても実用的な商品であることが確認できました。現場で用意しなければならないモノは少なくなく、そもそも被災時に生米が手元にあるのか? という問題などは付き纏いますが、平時でも、
- 研いで
- 水の量計って
- 最短でも50分くらい炊飯器で待つ
という工程が約30分で出来る、という、普段使い的にもスグレモノです。電気が使えない時もアリですね。
今の時期は暑いからあまりピンッと来ないかもしれませんが、人間は思った以上に1日に1食は温かい物を食べられないとストレスになるよう出来ているので、それを成し得る意味でもベストバリュな商品だと思います。
やかん