えー、まさか生涯でこのひとたちの単独ライブを直に目にできるとは、思ってもみませんでした。
ことの始まりは、数えるところの6枚目アルバムになる、『Worlds Collide』に出会ったところですね。
ぼくは、そもそもクラシックが好きで(ピアノ教室産まれなんで)、その後、ラウドロックも好きになり、彼らの「チェロでメタルを演奏する」というスタイルにも興味を持ち、ワールズ・コライドを買ったのが始まり。
そこで知ったのが、そもそもが彼らも純然たるクラシック育ちで、でもあの大御所『METALLICA』(メタリカ)が好きで、それをチェロで演奏してみたのがきっかけだったとか。
ただですね、ぼくは実はメタリカ興味ないんです。
誰もが通る道なのでアルバムは1枚(てか、LP-BOX)買いましたが、それで別にハマるってことはなく。
このBOXはいわゆる「重量盤」なのでファンからしたらもったいないのでしょうが、針は1度落としたっきりですね。
でも、アポカリプティカのワールズ・コライドで受けた衝撃は凄まじいもので、こっちの1枚はひたすらに聴き込み、ついには仕事で彼らの盤を紹介し、グラインドハウスと当時のレーベルに助けてもらいながら、越境インタビューを試みたこともあります(2008年のこと)。
この時、回答をくれたのはドラマーのミッコ・シレンさんでした。
そんな彼のスーパー機材。ドラム缶のような物や、ミルク入れのような小さなブリキ缶。それに、左右に垂れ下がる特徴的な、シンバルをりんごの皮むきのようにした物。
あの時から今回、まさかまさか単独公演を日本で観られるとは感動でした。
実際の演奏を観ると、どうやってあんな音を出していたのか、とか、結構、エフェクターを使っていたのが解りましたが、そんなことよりも指✋と手首👐、どうなってるの❓
意味の解らない動きをしていました。
あと、何回かペルットゥ・キヴィラークソさんがチェロを置いてパフォーマンスするのですが、その直後、チェロを拾い上げたと思ったらまったく音を外さずに演奏を再開❗
弦楽器って鍵盤やピストンではないので、よく間違えないな、と驚きました。
まあ、自分吹いているトロンボーンもそうではありますが、これはちっと誤魔化せますから(口で)。
全体は、今回はメタリカ・カバーが主軸なので音楽はまったく解りませんでしたが、超絶テク、それに先のペルットゥ・キヴィラークソさんのウルトラな可愛さが際立ち、素晴らしいステージでした。
ただですね、招聘のクリエイティブマンの体制が最悪でした。
というのがSNS見たひとはご存知と思いますが、公演中の写真をかなりのひとがアップロードしています。
しかし、事前アナウンスで4回ぐらい「プロ機材はおろか、簡易機での撮影も禁止」と放送されました。
最近はほどほどなら撮影してもOK、な公演もあり、ただし、本来は撮影・録音・録画は一切禁止が当たり前で、「昔ながらね」と思ってましたが、演奏が始まるとなんだか前の方で撮影しだす奴がちらほらと。
やがてその波は後ろの方にまで波及し、挙げ句、届きもしないストロボ焚いた阿呆も出る始末。
でもぼくは、そもそもアーティストに失礼だろうし(不快に思わないひとも最近はいますが)、公演が中断するのは嫌なのでグッと堪えていました。
そのうちスタッフが警告するだろう、とも思っていたのですが、しかし、これも一向に行われず。
結局、そのまま終演となり、なんとかチェロは撮影できたのですが、演奏写真を撮れたひととそうでないひとが発生。
が、なんと驚いたことにやはり「常識の範疇なら撮影OK」だったんですって❗
なんじゃそら💢
聞くところによると、最前組はそこにいるスタッフに確認したら
「最近にしては完全NGは珍しいですね?」
「簡易ならOKですよ」
って言われたんだとか。
おいおい、正直者が馬鹿を見たじゃん🔪
これについて、さっきクリエイティブマンにTELしたら「線引きを明確にしておらず、こっちとしても曖昧なんだ〜」とかウルトラな答えが返って来て、SNSで見るとここ主催の公演はこんなことがしょっちゅうらしいんです。
そりゃ、頻繁にライブ行くひとは解るかも、だけど、そんないっつも行かないひとは解らないよ💢
アポカリプティカは、言ってみればボーカルのない分、「耳」だけだとちょっと魅力が伝わり切れないところがあって、やっぱり「画」があるのとないのとではまるで説得力や訴求力が違うんですよ。
アーティストはOKスタイルだったらしいのに、それを主催が阻害して、結果的にプロモーションが失敗しているんじゃ意味ないですよね。
同じ料金払ってるのに正直者は馬鹿を見て画が撮れなかった、ってのもメチャクチャ腹立ました。
クリエイティブマン、最悪ですね🔪
ちなみに、アポカリプティカさん20周年だとか。おー。
たまたま同時期、よく聞いていたDo As Infinityもたしか20thです。偶然。
英語は相変わらずほとんど解りませんが、アルバムの予定も再来日の予定もあるみたいなので、それは嬉しいニュースでした。
まあ、ソロ公演でないと興味はないんですが。
今回は、訳の解らない前座もなく1時間45分みっちり聴かせてくれたのは、嬉しかったです。
公演後、ステージに近付いたらお片付けからセットリストをもらえてたひとがいて、好意で撮影させてもらいました。
・ENTER
・MASTER
・ROAM
・UNFORGIVEN
・SAD BUT
・CREEPING
・FADE
・BELLS
・FIGHT
・ORION
・ESCAPE
・BATTERY
・SEEK
・NOTHING
・ONE
う〜ん、どれも解らん……。
Tシャツは大したことなく、買いませんでした。
右のは過去の物だとか。左2枚は、おそらくデータだけ送信して日本で作成。バックプリントがないのはまったくイケてない。
という訳で、テクニックもメンバーの人柄も進行力も、さすが❗ というか意味不明なレベルで感動でしたが、興行サイドの最悪さがより際立ち後味悪い感想になりました。
メタリカ外のアルバム再現公演してくれないかな〜。
まあ、難しいよね。
当日券あったり、満員ではなかったから。
一度観れば激ハマると思うんですがねー(オイ、写真がないよ💢)
やかん