まるでお話になりませんでした。
率直に言って、「金返せ」レベル。
まず、ドルビーシネマSPECに映像がまるで追い付いてない。
というか、ドルビーシネマ上映でないと気が付かなかった『粗』が実はてんこ盛り状態。
これ、結構知られた話しだと思うのですが、ガンダムUC(ユニコーン)が地上波などで連話放送に降りてきた際に、かなりの書き加え修正が入ったのですよ。
▲一話から、あの、バナージのてのひらのワンカット。
正直、OVA版でそんなの気になってなかったのですが、こうやって直に比較で見せられると、まるで「足りてなかった」ことに気付かされますし、この時はかなり愕然としました。
ちと違う側面なのですが、「お金貰って見てもらうセルアニメでもまだこれが精一杯の体制なんだー、現場は」、と。
アニメ業界、『◯◯委員会』などがほぼ抜いていくのはもう有名なハナシですからね。
現場や原作者にはまったく落ちてこない。チャリンチャリンのことね。全〜部、作品に対して愛の「あ」の字もない奴らの懐に入ってく。うっかりしたら、監督が一度も会ったことない輩もいると思いますよ。
だから、何時まで経っても深夜枠のアニメ本数が減らない。増えていく一方。アタレば、IPでかなり食って行けますからね。今は、海外展開も常識だし。そうすると為替も絡んでくる。
SEED FREEDOMもこの因果に絡め取られているのかは解りませんが、まあ酷かった。
音も最悪でした。元々、佐橋 俊彦氏の曲は、「嫌いじゃないがとにかく尺が短い」と長年思っていて、それに加え、今は本来は正確な表現ではないのですが『マルチチャンネル』をまるで生かしきれていない音響であったこともドルビーシネマ鑑賞に於いて、諸に露見しました。
ある理由で岩浪が嫌いなんですが、同じアニメの括りにすると今やBANDAIグループになったアクタス製作の戦車アニメは、音響でも十分遊んでいる。音楽も効果音も含め、録音やミックス、マスタリングにも気を使っているのか、ひとつひとつの粒立ちも良い。
話数追う毎に肥大化&誇張化して行ってるのは受け入れ難いですが、それでも「自宅TVで見てるのと一緒で〜す」、よりはマシ。
SEED FREEDOMは混然一体、もうゴッチャゴチャ。四方八方、左右だけでなく上下、まさに『全天周囲モニター』のような臨場感や迫力、恐怖があっていい筈なのに、まるでゼロ。驚きました。
館内どころかビルが揺れそうな超極低音もナシ。ま、宇宙は音伝わんないんだろうけどさ。
画はとにかく終始見てはおれんし、それを誤魔化してくれるような音響もナシ。本当に死ぬほど大損しました。
20年越しの作品化、綺麗に纏めた手腕、など²は本当に素晴らしいですし、何より、「ようやく実現化してくれた」、という惜しみない賞賛は一向に変わりません。
が、ドルビーシネマで流すべきではなかったです。じぶんとしては「悪い方向にしか転ばなかった」、DEATH☠
今の流れで、必ずパッケージソフト化までに修正は入る筈ですが、それでもどこまで追いすがれるやら。特に、音響。外画をまるで観ないんですかね、制作陣は。あと、有名なホラー作品の『ハナシ』。
せっかくの20年越しの盛り上がり気分に思いっ切りアタマから冷水掛けられました(『思い』、とかじゃない。もうリアルに)。
やかん