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■マヴィック(MAVIC) 2010ラインナップ クロスマックス SX レビュー *一部改訂

2009-08-05 18:31:24 | ダート
 MTB用マヴィックホイールレビューの続編。だいぶ時間が経過してしまったので、ちょっと駆け足で行きます。
 第4弾は、いよいよクロスマックス(Crossmax)シリーズです。物はSXで、キャラクター的に「エンデューロ フリーライド」に分類されます。09年から登場したモデルで、メーカーではベンチマークホイールと位置づけています。そのことから、クロスマックスの名に恥じない仕様が与えられていると考えられます。
 特徴的なのは、先述したクロスラインのような耐久性を持たせながらかなり軽量化を果たしている点です。これは構造的な技術投入や、新しいフリーホイール&ハブデザインによるもので、質量は驚きの1,755gとなっています(ペア)。クロスライドディスクが1,905g、クロストレイルディスクでも1,810gですからびっくりの数値です。見た目には分かりにくいですが、リムのISM加工もされています。
 そして、このモデルでいよいよ「ジクラル」スポークが登場します。ジクラルは同社オリジナルのスポーク用アルミ合金で、ステンレススポークと比べた場合、同重量で10%の強度アップが見込めるということです。リム用アルミ合金、マクスタルと同じくマヴィックホイールの特色のひとつです。さすがクロスマックスと名前が付くと、わんさか気になるトピックが盛り込まれます。
 また、前後ともの白いハブボディ、リムにデザインされたきれいなグラフィック。重ねて申し上げている、心理面に大きく影響する「見た目」もバッチリです。

 では実際の乗り心地にお話しを移します。

 マシンは自分のアイアンホース・マーベリック5.0を使用。タイアはその時にホイールに填っていた物をそのまま。
 比較対象は、アイアンホース・マーベリック5.0に元から付いているホイールと、マヴィック・クロスライドディスク&クロストレイルディスク、クロスライン。タイアがクロストレイルディスクと同じ物だったので、この比較は中上級モデル同士という意味合いもあります。
 なお当日は、フロントのみ古いクロスマックスホイールを使用。理由は後述します。

 走行データは、
・路面状況:ほぼドライ
・シチュエーション:アップダウンありの一般的なシングルトラック
・装着タイア:パナレーサー FIRE XC PRO 2.1 TUBELESS
・6インチディスクローター使用
・エア圧:未計測

 走り出してすぐに感じたのは「硬い」。とにかく硬い。この日ライドしたホイールの中で、一番硬く感じました。
 この硬い、っていうのはもちろん「しっかしている」「力が逃げず無駄がない」「カタチを維持する力が強い」というメリットがあり、パワフルライドにはとても向いていると思います。
 ただぼくがこの日感じた硬さは、残念ながらネガティブな方向のもので、正直かなりしんどい。乗り方、ライディングスキル、体重、ペダリングパワー、その日のコースの平均スピード域などで感じ方は変わってきますが、少なくともこの日のライドでは恩恵を味わうことが出来ませんでした。
 もっとハードでスピード域が高く、マシンも動きのいいフルサスペンションに装着すると本領を発揮すると思います。
 実はこのへんは仕様にも表れていて、クロスマックス SXのフロントハブは20mmスルーアクスル専用となっています。20mmスルーアクスルは高剛性が売りの規格で、ハードライディングに最適なサスペンションを組み合わせることが出来ます。ぼくのアイアンホース・マーベリック5.0に付けているフロントサスペンションは、9mmクイックリリース仕様。つまり組合せがアンマッチなのです。
 高性能・高機能=すばらしい製品という図式が成り立たないことを、あらため実感しました。
 さすがに軽さはものすごかったですけどね。

 お値段はぐっと跳ね上がって、11万5,500円(税込)。さすがに容易に手を出せるランクではありませんが、相応のスキルやマシンを持っているユーザーからは熱い支持を受け続けているクロスマックスシリーズに恥じない能力で、価値はあります。

 注意点はクロスラインと同じ。ディスクブレーキ専用。それと、フロントハブは完全に20mmスルーアクスルオンリーなので間違えないよう。リアハブはクイックリリースにも対応します。

リム幅:26mm リムハイト:22mm(ともに外寸) 対応ディスクローター:センターロック&インターナショナル(6ボルト 付属のアダプタで対応 1個/20g) リム:マクスタル SUP CD(*1) スポーク:ジクラル ホール数:24 バルブホール:6.5mm スポーク形状:ストレートプル ラウンド スポーク組:2クロス ハブボディ:アルミ アクスル:アルミ ベアリング:QRM+(マビックオリジナルシールドカートリッジ) USTチューブレス対応
*1:Couche Dureの略。リム表面を陽極処理することでハードアルマイト層を作り、キズや腐食に対する耐久性を高めています。

 そうそう、このクロスマックス SXも、先に紹介したクロスライン同様にリアハブのノッチが48です。ヌメヌメしてまったくの無音のこの感覚は、やっぱり独特。なぜかとっても特別な物を使っている、という感じにさせられます。白ハブボディもカッコイイなー。

やかん

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