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■東京マルイフェスティバル inベルサール秋葉原4th レポ #マルフェス

2017-11-13 15:14:26 | エアガン
昨年は体調不良で足を運べなかったが、今年は会期2日目に行けたので雑感程度のレポをお届けする。



まず、事前リークもあったが新作として自衛隊が装備する89式小銃が製品化される、というニュースは強烈なものがあった。



また、電動ではなくガスブローバックであるところも、個人的にはツボである。なにせ、電動ガンはリコイルショックが少なすぎて、まったくピンと来ないからである。

それに比べ、この89式小銃は、先に発売されているM4A1 MWSのシステムをさらに昇華させたエンジンが搭載されるようなので、発売が楽しみである。

加えて、実銃に近づける「重さ」へのアプローチも、現状は4kgだが製品版は実銃と同じくもう少し重くなる、とのことなので、リアル派としては歓迎したい。

インターネット上の書き込みでは、「軽くするのが筋だろ」などともあったが、論外である。自衛隊員たちが日々、どれくらいの苦労をして祖国防衛にあたっているのか、こういった側面からも感じ取ることが非常に大事である。

その89式小銃であるが、現場ではユーザーが試射することは叶わなかったが、スタッフの手による空撃ちは許されていたので、短いが動画を撮影してある。以下で、確認してもらえれば、と思う。3点バーストも見事、再現されている。

【東京マルイ 89式小銃 空撃ち】


次に会場内で注目したのが、これも新製品となるマイクロプロサイトの登場である。スコープ内に電池駆動で赤いドットサイトが表示されるもので、ハンドガンだけでなくアサルトライフルにも取り付けが可能という。



もちろん、どの銃もそのままの装着ではなく、専用のマウントを介しての取り付けとなるが、ハンドガンに付いているサイトを構えさせてもらった限り、調整さえ完璧であれば、とてもおもしろいアイテムであると感じた。

もっとも、同社のエアガンは元から良くできているので、アイアンサイトのみでも十分にグルーピングでき、必須ではないかもしれないが。

単純に光物が好きな身としては、そそられるものがあった。

場内で新製品として興味を惹かれた物は、この2つであったが、もちろんその他のアイテムも内容は良いものであった。

まず、長く渇望されてきたUSPのフルサイズ版である。いよいよ可動するモデルが展示され、空撃ちができた。注目したいのがそのリコイルショックで、同社のシリーズの中でも大径に区分けされる15mmピストンを使っていることから、非常に強烈なキックバックが味わえる。



自分は、オーストラリアで訓練センターに通ったことがあり、一通りの弾丸のショックは経験済みだが、その時のことを思い出させるくらいの強烈さがあった。

USPは様々な映像作品でも登場することから、こういったファン層への訴求も十分にあるだろう。個人的には、やまむらはじめ先生の作品でよく見かけると思う。

類するハンドガンの新製品では、同じく可動モデルが出品され空撃ちができるM45A1 ガバメントがあるが、こちらはかなり残念なリコイルショックであった。拡張性は高いので、リアル派よりもゲーム派に充てた商品なのかもしれない。.45弾のショックがそんなに小さい訳はないからだ。



スライド固定の電動ハンドガンは「どうも味気ない」と感じる層には、ミートすると思う。

他は、モックとシースルー模型として、3rdのグロック19が展示されていたが、まだ中身は謎である。同じくモックのみの展示となったV10は、造形だけ見る分には、ウエスタンアームズ製のほうが優れている印象を受けた。もちろん、サフ状態のモックを「見るだけ」の印象からだが。逆に、WA製が良くできているのだ。



新製品としては、他にAK47の電動モデルが展示と試射ができるようになっていた。ただ、試射コーナーではしばしば動作不良が見られ、本製品化まではあと一歩、なのかもしれない。マガジンに弾が十分に残っているのに、発射できなくなるケースが多いのだ。自分も1回、味わった。ゲームでは致命的だろう。



また、「待望のAK新作」と思っていたのだが、それほど人気でないのか、シューティングレンジは、『長蛇の列』になることはなかった。並びなおして何度も撃つことができた。



リコイルショックは、やはり電動。寂しいものがあった。同社としては「電動の中では頑張った」、なのかもしれないが、アサルトライフルであの衝撃の少なさは、チープな印象は拭えなかった。

展示のみの新製品としては、他に、スコーピオンの派生形で同社オリジナルモデルになるMOD.Mと、やはりオリジナルの銃となるトールハンマーの展示があった。スコーピオンは、従来機のマガジンが使えるなど、良く考えられた製品で、サイズ感もあり、多くの来場者が足を止めて見たり、スタッフに質問をしていた。



トールハンマーは、ホビーショーで既に展示されていたが、自分は現物を見るのはここが初めてであったし、特徴的なガンケースも貫禄があり、そのキャリングケースにもなりそうな作りには、大いに興味を惹かれた。



現物の展示があり、気になった商品はこのような感じだが、苦言もなかなかにあった。

ひとつは、18才以上の入場しか認めなかったことだ。自分は、0.12g弾を使う10歳以上アイテムを多く持つのだが、その中のいくつかは、過去のこのイベントで空撃ちながらも体感ができ、現場でその魅力に捉われたから購入したのであり、18才以下のモデルも魅力的なものが多く、また、その年齢でエアガンに興味を持つ人数は馬鹿にできないと思うのだ。

過去、エリアを分け18才以下も入場を許可していたこともあったのに、今年のイベントにはそれがなく、もちろん年齢チェックや入退場口を別途設けないといけないなど、開催のハードルは高いとは思うのだが、「やったことがないから今年もない」、のではなく、「過去にはあったのに今年はない」、はとても残念なものがあった。

もちろん、それらの類の既存製品の展示もなく、安価で楽しみたい層を無視した開催内容は、疑問符が付くものである。

また、入場を18歳以上と限定したにも関わらず、パワーソースを抜いた展示品しかなく、空撃ちすらできない内容への変更は、相当にがっかりした。バッテリーも入っていない、ガスも入っていない、ただの重りを構えるだけの行為になんの意味があるんだ? という中身で、わざわざ会場に足を運ぶに足る原動力は皆無であった。



今年、来場者数は少なかった印象を受けたが、もしかしたら、昨年もこのスタイルで開催をし、「これなら来年は行かない」、と感じたユーザーが多かったのではないか、とも思ってしまった。

空撃ちでも試射ができ、また18才以下も楽しめるイベントに戻して欲しいものだ。強く要望をしたい。

唯一、良くなった点は、朝の入場待ち列に対して、ホッカイロが無償で配られたことだ。何人来るかも解からないのに、こういった物を用意してのイベント開催は、相当にたいへんであろうし、この点は評価したい。

もし来年があるのだとしたら、5回、という節目になる。11月開催ということで、特にガスをパワーソースとする銃は苦労が多い気温にもなる。ホビーショーなどとの絡みがあるのだろうが、時期をもっと暖かい季節にずらし、空撃ちでも試射ができ、また低年齢層にも門戸を開いたイベントへと、回帰してもらいものである。




長くなったが、雑感も含めたレポとしては以上である。気になった物は適宜、写真も使っての紹介となっているので、足を運べなかったユーザーは、その一端でも感じ取ってもらえたら幸いである。




やかん
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