今回は初っ端から愚痴ですみません。個人的に電動ガンが好きじゃありません(一部のジャンルを除いて)。それでもイベントで見られた銃の紹介順番的に、
- 当日試射できた銃
- 新製品
- 本イベント初お披露目
- 注目を集めている銃
あたりが妥当な優先順位とは思うのです。お約束としては。
それで、なるべくそれに沿って行こうとは考えていたのですが、試射できた銃はグロック以外、なんと発売済み。これから発売予定は、昨日紹介した『千束の銃』以外、<18歳以上対象>で電動を除くとカラバリモデルが主体。「あれまぁ」と思い、ではどうするか、と調べて、当初は大好きな『ガスブロ』+『特殊部隊』のアレを紹介するつもりが、これもとうの昔に発売済み……。
ということで、当日、会場でも一等地を占め一番の注目を集めていた本銃を紹介することとします。(千束の銃より遥か手前に配置されてたんですよ)
モデル名は『SAIGA(サイガ)-12 SBS』と言い、「サイガ-12Kのオリジナルカスタムモデル」、と謳われていました。
さて、皆さん、この銃のルックスを見てどのカテゴリー(ジャンル)に属するモノだと思いますか? この世界にまったく明るくない自分は、完全にアサルト・ライフル系だと思っていました。玄人からすると爆笑モノですよね。
なにせ、そのベースとなったサイガ-12Kというのは東京マルイでも既にモデル化されていて、ノーマルのサイガ-12が「AKのメカニズムをベースに、民間用として開発されたセミオート・ショットガン」。さらに、「そのバリエーションモデルであり法執行機関向けであるのがサイガ-12K」というのです。
そう、この銃、ライフルではなくショットガンなんです!!
いやいや、まったく解らないって……。
スタッフに次から次へと話しかけるお客さんがみんな偉く詳しいな〜、と思っていたのですが、そんな背景もあったのかもしれません。もちろん、実銃社会にも造詣が深いひとたちなのかもしれませんが、普通に誰もがショットガン前提で話しをしていて驚きました。
オリジナルカスタムモデル、とのことなのできっと実在はしないと思うのですが、従来のサイガ-12Kとの最大の違いは、なんとショットガンなのに『フルオート』が可能なことです。
オイオイ、正気か? と。BB弾は従来式のポンプアクションなどと同様、3発同時に発射されるようですが、それが連続で飛んでくる? 狙われる方はたまったものではありません。
▲ハイダーを覗き込んでみると、確かにインナーバレルは3つあります。
また、サイガ-12Kに対してアウターバレルがショート化しており、バレル長は7.5インチ。ハイダーを含めると、9インチになります。
ショットガンであるなら、実銃の運用方法を考えても全長は短い方がいいですよね。そもそも、なんでサイガ-12Kはあんなにアウターバレルが長いんだ、と疑問ですが、そもそものサイガ-12がハンティング用として民間市場向けに開発されたようで、サイガ-12Kはアレでも短くしたそうです。
専門的なハナシなのでまったくチンプンカンプンなのですが、きっと使用する弾薬の関係などであの長さなのでしょう。今回のSAIGA(サイガ)-12 SBSはオリジナルだし、飛ばすのはBB弾なので成立した短さなのかもしれません。
また、このフルオート化に伴い、対応のロングマガジンが新開発されました。従来の装弾数45発に対し、90発=30ショットとなっています。
これは聞き忘れましたが、ロング化に伴いガス室も拡張されていれば冷えにも強くなるので良いでしょうね。この新型のロングマガジンは共通化が図られているので、サイガ-12Kにも使用可能とのことです。
あと、聞き忘れたこととして、『SBS』ってなんぞ? と思って調べてみました。多分、説明文からして、『ショート・バレル・ショットガン』を指しているんだと思います。ソードオフ・ショットガン、という表記もありましたが、こちらも意味は同じようです。スリングバレルサポートではないかと。
ちなみに、ショットガンなので集弾性が気になって質問してみました。いわく、自分も所有しているスパス12などとは異なり、集弾する設計になっているそうです。例えとして、同じ距離で撃った場合、スパス12が顔全体に当たるのに対し、SAIGA(サイガ)-12 SBSは腹部ぐらいの範囲にしか拡散しないそうです。
説明書きにも、「固定HOP搭載(拡散ではなくストレート弾道)」とありました。
それを裏付けるように、本銃には光学サイト用サイドレイルが標準装備されていますし、触らせてもらえたフルオプション仕様にも同社のマイクロプロサイトが取り付けられていました。
普通にイメージするショットガンの弾道だったら、こんな光学サイト、必要ないですもんね。そのぐらい集弾するということのようです。
現段階では価格未定で発売も、2024年春頃予定とされています。フルオプションで持たせてもらえた実機も完成度高く見受けられましたが、何かまだクリアしなければいけないハードルがあるのかもしれませんね。
しかし、注目度は尋常でなく次から次へとひとの波が押し寄せ、スタッフに様々な質問をぶつけたりするひとで大混雑でした。さすが入場してすぐの一等地に配置しただけのことはあるなー、と思ったし、そんなにこの分野は需要があるのだな、と驚きました。
常にひとだかりできっと写真撮るのもやっとだろな、と想像してた千束の銃のエリアは結構、空白時間があったのに、こちらはまるでそんなことなかったですからね。
玄人恐るべし、そして素人の知識のなさとズレを露呈するできごとでした(笑)。
なお、察して欲しいのですが、本来は本銃は紹介したくありません。理由はお解りと思いますが、ガスブローバックであることとあまりの注目に止む無くの判断です。お許しください。
さあ、明日はどうしましょ。本来予定していたアレは発売済みだし、カラバリモデルを急いでアップするのもう〜んですし。まあ、お待ち下さい。
※発売日が、2024年3月28日(木)に決定!
価格は、7万1,280円(10%税込)。さて、ここに課徴金額の1,353万円は載っているのでしょうか?
▲ストックは、6段階の長さ調整&折りたたみが可能なエンハンスド・バットストック。
『サイガ-12シリーズ用ロングマガジン』も同時発売! こちらは、8,778円(同)。
▲マガジン温度をチェックするための温度測定シールが貼られた、付属のマガジンも装弾数90発のボックス型ロングタイプ。
ちなみに、課徴金って対象商品の売上額が基準になるんですね。知らなかった。
やかん