ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 | |
チョン・キョンファ | |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
ベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトとブルッフの「スコットランド幻想曲」のカップリングである。
前曲はキリル・コンドラシン/ウィーンフィル、後曲がルドルフ・ケンペ/ロイヤルフィルである。オケの組み合わせを見て聴いてみた。ヴァイオリン弾きから叱られそうな動機である。
「スコットランド幻想曲」は学生オケに在籍していた時、定期演奏会で演奏したことがあり、思い出深い曲。もちろん、コントラバス弾きなのでTuttiである。
その時は、当時の団員がみな「そのことには触れないでおくれ」とばかりに「ああ・・・あれな、、、」という出来であった。いや、水準が低いなりにもTuttiは練習の成果を発揮したはずであったが、ソリストの音色、間、ピッチ、いずれをとっても予断を許さなかった。
それ以来というのか、この曲できれいな演奏を求めているように思う。実はそういう曲は他にもあるが、それはそれでまたの機会にでもする。
これまで所有していたのは五嶋みどりとメータのコンビのもの。これも嫌いではないが、とても上品である。シベリウスの方がカッコいい!
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:スコットランド幻想曲 | |
五嶋みどり | |
SMJ(SME)(M) |
さて、ケンペのブラームスの交響曲が、重くて柔らかくて甘美であって、私は好きである。特に2番。私は甘い食べ物は苦手な方だが、ケンペのブラームスみたいな大福なら喜んで頂く。
「スコットランド幻想曲」ではその期待があった。結論としては、はまった。とても心地が良い。
チョン・キョンファの、少しねっとり感を思わせるような音色も然ることながら(ベートーヴェンはコンドラシンとウィーンの気品に満ちた音に合って上品に聴こえる)、ケンペとロイヤルフィルの、民謡をモチーフとしたその音楽全体が、暖かくて柔らかい感じである。いつまでも寝ていられる布団のようである。
ブラームス:交響曲全集 | |
ケンペ(ルドルフ) | |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
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