山田の案山子

日々是吉日

誰にでも思い通りにいかない時がある川の流れに淵や瀬が在るように・・・

2014年12月06日 | 本・読書
行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは。
  『さをのしづく』 樋口 一葉

 「川にも緩やかな場所(淵)や流れの急な場所(瀬)があるのだから、人生にも、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。だから頑張れ」と云う人生の教訓を表している。

 この言葉を残した樋口一葉は、短いながらも波乱万丈の人生を送った。人生は山あり谷あり。苦しい事があったとしても耐え忍ぼうと云う強い意志が感じられる。
 自分の人生は、順調だろうか? それとも、あまり良くない時だろうか?


良い流れは必ずやってくる!
 学業や仕事、または恋愛などで、誰にもうまくいかない時期はあるだろう。生まれてから死ぬまで、ずっと順調に成功をし続けている人はまずいないだろう。傍から見れば順調そうな人にも必ず悩みがあり、落ち込む時期もある筈だ。

 これらの現象は「運気の上昇・下降」が一因かも知れない。本心からは信じたくはないが現実にあるような気もする。

 人の行動には完璧や絶対などはない。世の中に失敗のない人間はいないだろう。しかし、その失敗がずっと続くとは思えない。川の流れのように必ず挽回出来る好い流れの時期がやってくる。「春の来ない冬はない」と云うように!

 自分が若し、調子の悪い時期を過ごしているのなら、今はグッと我慢の時。流れが悪い時は、それを受け入れる事も大切。たまたま時期が悪いだけだろうと焦る必要はない。焦って何かをしようとしても失敗してしまう事の方が多いだろう。落ち着いて、前向きな気持ちで毎日を過ごすことだ。そうすれば、必ず自分にとって良い流れがやって来る。


次の流れの準備は怠らずに!
 「人生の中で何をやってもうまくいく時がある。その時は必ず、うまくいかなくなった時の為に準備をしなさい」と云う。良い流れに乗っている時こそ、お金を蓄え、恩義を大切にし、自分を高める勉強を欠かさない事が大切なのだ。

 若し次に流れの悪い時期が来たとしても「準備をしていたから、これくらいの被害で済んだ」と思えるのではないだろうか。「思える」のではなく実際に準備をしたおかげかも知れない。

 そんな時期をじっと耐える気持ちの余裕も生まれる事だろう。しっかりと備えておけば、乗り切れない筈はないのだから。人生はイソップ童話にある「アリとキリギリス」に似ているのかも知れない。


  ♪ 人生に淵瀬あり! 川の流れのように・・・