古代史ファンY

日本や世界の古代史に興味があり、セミナーに参加したり訪れたりして楽しんでいます。

2007年初セミナー

2007-01-15 22:22:14 | Weblog
2007年がスタートしました。
新年の目標などとおおげさなことはいえません。ただ、世界が平和で、私を含め家族が健康で、穏やかな暮らしができることを願うばかりです。
14日、奈良に関わる初セミナーがありました。今回は、十一面観音です。古代から庶民の信仰が篤い仏様で、その美しい姿はとても魅力的です。11の頭上面は、衆生を救う力を示しているのですが、その前身は十一荒神という天候を支配する古代インドの恐ろしい山の神だったと言われているそうです。つまり、十一面観音は天の恵みをもたらす仏として、日本古来の神々の信仰と結びついて祭られてきたのです。
国宝の桜井市の聖林寺の十一面観音(写真)は、2メートルもある天平後期の仏像です。基本的な十一面観音の形をしていてウエストがしまったとても美しいお姿です。明治の神仏分離令の時移されたのだそうです。日本の仏教は日本の神々と表裏一体の関係で形作られて、受け継がれてきた歴史を改めて感じました。
穏やかな観音様の前に立つと自然に手を合わせ、心安らかなる気持ちになれませんか?今年も十一面観音に会いに行きたいと思いました。