2006年7月28日、晴。九重南麓の沢水キャンプ場の朝は涼しくて爽快だ。昨日同様天気は良さそうだ。阿蘇山、祖母山、九重山の眺めがいいね。
阿蘇山
祖母山
九重山
今日は仙酔峡から阿蘇高岳だ。阿蘇山は1999年3月21日に今回と同じ仙酔尾根から小雨交じりの中、高岳まで登ったが、ガスと強風で中岳までは行けなかった。この天気だから今回は行けるだろう。7時にテントをたたみキャンプ場を出発し8時過ぎに仙酔峡の駐車場に着く。
(中岳の近くにあった案内図を拝借)
8時20分出発。稜線に向かって仙酔尾根《中央)をひたすら登るだけだ。ガイド地図にはバカ尾根とも呼ばれる急坂だ。出足こそミヤマキリシマの群落であるが、しばらく登れば溶岩の岩尾根だ。稜線に出たら右に折れ高岳と進む。
右側の山腹にロープウェイの支柱が見える。2006年当時は運転されていたが、今は火山活動が活発になったのか地形図では休止中だ。
1時間30分ほど登り中腹から振返れば駐車場からだいぶ稼いだ。
登山道尾根のロープウェイ側の谷に中岳(ロープウェイの上駅)からの下山道が筋となって見える。中岳からの下りは、あそこを歩くのだろう。
10時40分仙酔尾根を登り終え、稜線に出る。阿蘇の市街地を見下ろせば雲が湧いてきたようだ。
稜線を高岳へ向かう。
稜線を反対に進めば高岳東峰だ。東峰から延びる鷲ヶ峰の岩峰は鋸の歯のようだ。
稜線を高岳にすすむと小ピークに出る。仙酔尾根から駐車場まで俯瞰できる。
高岳は直ぐそこだ、雲が湧いてきているから急ごう。
11時14分高岳山頂に着く。ここで昼食だ。
たっぷり昼食時間を取っている間に青空も見えるようになり、歩いてきた稜線がいい眺めだ!
さらにその先には根子岳が。
11時54分、火口縁を中岳に向かう。中岳の左に烏帽子岳、その右に草千里浜、杵島岳が霞む。
高岳から20分ほど下ると中岳から南に延びる稜線の東面が目の前に迫る。稜線には登山道の筋が見える。
12時30分中岳の手前で砂千里への道を左に見送る。
12時31分中岳の頂に着く。展望良好。
中岳から南に延びる稜線と、右に砂千里ヶ浜。
烏帽子岳(左)、草千里ヶ浜、杵島岳。火口から噴煙が上がる。
阿蘇市街地と仙酔峡駐車場(右下)
高岳
13時3分、中岳展望所まで下る。
展望所から中岳(右)、高岳を望む。
中岳展望所まではロープウェイを利用して登ってこられるから、ここからの下りは舗装された道であったと記憶している。下る途中で緊急車両のサイレンがけたたましく鳴り響く。
14時駐車場に下山すると、救急車、パトカー、レスキュー車と何事が起きたのか??
そのうちにヘリコプターが現れ救助。
聞けば仙酔尾根を登る途中で脱水症状を起こし救助の要請があったとのこと。家族4人で500mlのペットボトル一つで登った由。真夏の日陰のない尾根ですから水足りませんよね。
今日の行程、
駐車場8:20-10:40稜線-11:14高岳11:54-12:31中岳-13:03中岳展望所-14:00駐車場
余談:九州の日本百名山で書き残しているのは韓国だけだ。写真は見つかったが行程の記録がない。韓国岳には3度登っているが最初は1970年代だ。高千穂河原から韓国岳の縦走だ。
次回は1993年12月23,24日で高千穂峯と韓国岳。
3回目は1996年11月2日だ。
韓国岳は仕事でお世話になった方のお母さんが韓国岳の麓の宿に居たから何回か訪れ高千穂峯や韓国岳に登った。
また初回の時には鳥栖駅で偶然に会った登山者の方が落としたという、破れ扇を韓国岳で拾った。駅で頂いた韓国のパンフレットにメモされていた俳句と扇の俳句が似ていたので推測。さらにこの方は上高地の徳沢園の関係者ではなかろうか、新田次郎の小説中の徳沢園人物と扇にかかれていた名前が大変似ていた。
偶然が重なる韓国岳だが記録をなくしてしまったのであろう。