2021年4月2日、金曜日、晴。葉が茂る前に九千部岳の中尾根を登ろうと田代原トレイルセンターに向かう。先客2台。10時11分出発。
トレイルセンタから眺める中尾根は緩やかに見えるが実際の尾根は岩が重なる急斜面が続く。
遊歩道を20分ほど歩くと尾根取付きに着く。標識はないから、地形と目印テープ（木道階段山側柱に赤いテープ）を見落とさない様に右手の樹林に入る。
すぐに尾根に取付くと目印テープが目に付くから、これに従い尾根を登る。
5分も登らぬうちに大きな岩が左手に見える。ここの横を登るように見えるがテープはない。落ち着いて見渡すと古いテープが右手に見えるからこちらに進む。テープは細い木に巻かれることが多いいから太い木の陰になり見えないことが多々ある。見当たらぬ場合は2，3m動いて探すことだ。それと古いものはじっくり見ないと分からぬことも多いい。
中尾根ルートは尾根がはっきりしているから、岩が重なる尾根で行く手が阻まれるが尾根を大きく外れることはないので、テープを確かめて上れば道を外れることはない。
岩の間や、チョップストーンのような所もあるが、横幅制限や体重制限もないので安心して登ろう。
岩尾根を右や左に巻いたりもして、急斜面を登って行くと、
11時12分小ピークに着く。
岩の上から九千部岳の頂辺りが眺められる。40分も登ったのにまだまだ遠い。
ピークから下るとなだらかな登りとなる。
それも束の間のことですぐに登りに変わり、11時27分次のピークに出る。
890のピークに向かい急斜面を登ると、
890ピークのなだらかな所に11時37分着く。頂も近づいて来た。
890ピークのなだらかな所に11時37分着く。頂も近づいて来た。
数分も下らぬうちに目の前に数mの岩峰が現れ、
すぐ下に人が数人は休めそうな大きな岩屋が現れる、11時42分。
先に進むと間もなく岩を取り巻くようにヒカゲツツジの群生が現れる。淡い黄緑色の花が和ませるね。
尾根の登りもいよいよ急坂の度合いを増す。
11時56分木々の間から山頂と思しき（山頂は目の前のピークのまだ先だ）右に魔人のような形をした一際目立つ岩峰が確認できるようになる。
12時8分魔人の正体の岩峰脇に着くと、ここにもヒカゲツツジが群生している。
魔人岩峰から山頂下の急斜面を頑張る。
12時14分ようやく山頂が見えて来た。
もう一息で山頂だ。
山頂と思えばこんな木の芽の先の花も見る余裕が出てくる。
12時20分九千部岳に着く。乙女だった先客4名。思いのほか時間を費やした。
乙女としばし話し込んでから少し下った展望岩へ。
先週登った吾妻岳東尾根、
これから下る東側尾根を眺める。
自然歩道に下る道はヒカゲツツジが見頃だ。中尾根で見たものより日当たりが良いから焼けているようだ。
ミヤマキリシマも数株咲いている。
若葉の中で咲くこんなのもいいね。
12時55分自然歩道から920への分岐に着いて昼食。920へ迷込まぬように枯れ枝で止めている。
今日は910のピークを経ず920へ行ってみよう。以前は無かった印が付いていて迷うことはない。
此方の林の中にも所々ヒカゲツツジが目に付く。
920の登りにかかると相変わらず灌木が茂る。
920山頂部に13時26分出る、低木の茂みで展望はない。
登れそうな岩を見つけて登れば、まだ高そうな所が先にある。
ここからの眺めは吹越のトンネルへ向かう車道が眼下に見える。
小枝をかき分け920の最高所へ向かい、適当な岩を見つけて登ると、ここが一番高そうだ。
九千部岳の中尾根を横から眺められる。
吾妻岳東尾根の眺めもいいね。
山頂部からの下り始めは、印を頼りに岩の重なる斜面だ。
5分ほど下るとこんな岩の所に出る。
ここまで下ればこれと云った目標物のない樹林の尾根を下るだけだ。
唯一の目標物と思う高さ4，5mほどの露岩を14時7分見ると田代原への分岐は近い。
14時13分分岐の遊歩道に出る。
車道を取らず遊歩道をトレイルセンタに向かう。
途中東屋から、吾妻岳東尾根、
鳥甲山を眺める。鳥甲山も登りたいと思うのだがついつい後回しにしてしまう。
14時50分トレイルセンタに下山。駐車場横の草地にあった丈10㎝ほどの草の小さな花。
駐車場周りに植えられたツツジのようなのだが何の木だろう。
前夜取りためた録画を見ていたら寝るのが遅くなり今日の登山は止めようかと思ったが、日曜日が雨模様なので遅い出発となったが行くことにしてよかった。今日のヒカゲツツジ、水曜日のヤマシャクヤクと云い、開花した花を見られたのは良かった。
今日の行程、
ﾄﾚｲﾙｾﾝﾀ10:11－10:30取付き－11:12小ピーク－11:37８９０－11:42岩屋－12:07岩峰－12:20九千部岳12:40－12:55分岐（昼食）13:06－13:26９２０山頂部13:42－14:07露岩－14:13県道三叉路－14:50ﾄﾚｲﾙｾﾝﾀ
今日、土曜日は黄砂の影響もなく新緑の山々の眺めがいい。春になってこれほど澄んだ眺めは初めてだろう。五家原岳も霞むことなく見える。思いっきり深呼吸が出来る。
