2022年8月29日、月曜日、晴。8月25日以来、久しぶりの晴れ間だ。相泊から観音岩まで、知床の入口を海岸トレッキングだ。
5時に起きると朝日がもう昇っている。
7時前に羅臼川を渡ると、橋の上から羅臼岳が望める。羅臼に来てから初めて見た。
ルサ川を知床橋で渡ると、ここから知床国立公園だ。
国後島を右に見ながらトレッキングの出発地点に向かう。
途中、熊岩、
セセキの滝を眺める。
7時40分出発地の相泊温泉駐車場に着く。
熊よけの鈴とカウベルを付けて7時58分出発。
相泊橋(相泊漁港)まで数百m車道を歩く。
8時10分相泊橋に着く。右手が漁港だ。
橋を渡る時に釣り人とすれ違う。早朝から頑張ったがさっぱり釣れないと。
橋を渡り終えると左手に入林箱がある。思い出した、登山届のことを北海道では入林届と云うのだ。
100mほど歩くと、カヤックの集団。ここからスタートのようだ。カヤックもやってみたい。
相泊橋を渡ってから、しばらくは番屋の前を歩く。猟師さんに今年のカラフトマスのことを訊くと、もう今年は終わりだねと。ガックリ
8時35分最初の川を渡る。
釣れるときには、海から直ぐ上の川のこんな所に魚影を沢山見るのだが。今年は見られない。
廃屋のような番屋が目立ち始めると、車もここまで入って来ていないのか、踏み固められていない分歩きずらくなる。
8時45分2つ目の川。この河口には釣り人が。
8時57分番屋の末端まで来た。電柱も倒れたままだ。
海岸トレッキングの始まりだ。左は海に迫る断崖、
右手はべた凪の先に国後島だ。大きな島だ。この大きさを間近に見ると返せ北方領土と云いたくなる。
9時7分左手の崖から細い滝のような流れが。熊が出てきそうな雰囲気だな。
9時15分、カヤックの集団が滑るように追い越して離れて行く。知床岬まで行くのかな。
断崖から石がはがれて、海岸まで迫ってきている。足元や落石にも注意。
波で磨かれて丸石だが、意外と歩きずらいのだ。しっかり歩いているのだが、なかなか先に進まない。
振返っても、まだ番屋が見える。
それにしても左手の断崖は迫力がある。落石に当たればヤバいよ。
前方に大きな岩が見えて来た。海岸も狭まって来た。
落石が海岸まで来てるぞ!
9時57分大岩まで来た。岩の左を越える。
越えた先は大きな岩がゴロゴロ。
左を見上げるとすごい崖だ。
10時6分立岩(勝手に呼称)が見えて来た。なかなかいい眺めだ。
近くまで来ると、満潮時は近づけない。
左手は海岸から絶壁が立ち上がる。すごい所だ。
10時14分前方に見えるのは観音岩か?YAMAPは知床全域をカバーしていないので確信が持てないが、観音岩で海岸(石浜)歩きが寸断されるとあったからおそらくここだろう。
岩の下まで行ってみよう。確かにもう海岸は歩けない。岩に太いロープが架けてあるが、その先が無いからこれではなさそうだ。
左に目を向けると、高さ10mほどの崖にロープが張られている。ここが観音岩だ。予定ではここで戻るのだが、この崖の先を覗いてみたい。
ロープにすがり、岩のでっぱりに足場を求めて慎重に登る。
登り上がり乗越に出た。いい眺めだ。まだまだ石浜の海岸線が続くようだ。
乗越右手に観音岩のピークが見えるので登ってみよう。
ピークは人一人立てる程度の狭さだ。観音様が鎮座。足がすくむ。
歩いてきた方向のみ撮って直ぐに下りる。
乗越に下りてから先に進み見上げた観音岩の反対側はこんな断崖だ。先に見ていたら絶対登らなかった。本当に怖かった。
乗越から下った所にはカウンターがある。ここが知床の入口で、この先が本当の知床なのだろう。
目の前の川はウナキベツ川だ。石浜に番屋も見えて来た。石浜の先端まで歩きたいが、川まで行って戻ろう。
川に着いて海まで下ると、石浜に人が居そうな真新しい番屋が見える。
が、後ろ髪を引かれる思いで、10時52分帰路に就く。川から見た観音岩への戻りは岩壁の間を抜ける。
先ずは観音岩のロープ場を慎重に下ることに専念。
大小さまざまな石が転がる海岸をまた歩くかと思うと辟易する。
観音岩よさようなら。もう来ることはないだろう。次回があるとしたらカヤックにしたいね。
長~い海岸線だ。帰りは特に長く感じる。
12時40分相泊に近い方の川まで戻ると、朝は誰も居なかった河口に釣り人が。釣れないってば!
13時8分相泊橋まで戻る。足首、足の裏が悲鳴。
駐車した相泊温泉が漁港から見える。
13時22分相泊温泉に戻る。日本最北東端の湯を求めて来る人は多い。以前はブルーシートの覆いがあったが、露天風呂が開放的でいいね。
吾輩も海を眺めながら湯につかる。いい湯だね~。行程は一本道なので省略。
宿に戻る途中で、キタキツネに出会う。キタキツネは犬の様に結構歩き回っているんだ。
今夜の宿は羅臼野営場にしたので、夕食は火と水が自由に使えるラム肉の炒め物とざるラーメンだ。