2019年8月12日、晴。朝から蒸し暑い。今日は予てから気になっていた多良前岳から北斜面を下り、帆柱岳に出て戻る右回りのルートの探索だ。不明な点は帆柱岳へ佐賀県側から登るルートの有無だ。最悪、山茶花高原から横断林道を戻ればよい覚悟だ。
10時13分金泉寺駐車場を出発。
金泉寺に向かう舗装道から一ノ宮の道標を見て登山道に入る。10時34分前岳と一ノ宮の分岐に着き前岳にすすむ。
多良権現からの稜線に出て、途中前岳山頂手前で北斜面への下山道(実は下山道ではない)を見送り、10時51分前岳の頂に着く。
2,30m往路を戻り北斜面を下る。すぐに道が怪しくなるもしばらく下る。以前下った時にはこんなではなかったと思うも記憶は定かでない。テープの印も無い。おかしいと思いGPSで確認すれば登山道から西にずれている。このまま下れば崖だ。
前岳の山頂を目指すように少し藪漕ぎしながら急斜面を登る。看板とロープの張られた登山道に出合う。
この登山道が前岳のどこから下っているかを確かめるべく上を目指せば、何と前岳の三角点の所だ。11時21分だ、30分もロスしてしまった。一旦は北斜面の下りをあきらめかけたが気を取り直し下る。
先ほどのロープ場の下にさらに二か所のロープ場がある。所々に目印のテープもある。この道で間違いない。
下り続けると11時35分北壁の下を西に歩き役行者に行く分岐に着く。明確な標は無い。
少し下ると小さなピーク手前の鞍部に着く。
わずか登り返して11時41分ピークに着く。何も標は無い。
ピークから北に下り、北東に延びる尾根に乗るポイントを間違わぬよう気を配りながら下る。ピークからの下りは落ち葉が積もり踏み跡もはっきりしないのと、テープの目印が見当たらない。少し不安ながらも11時47分大石の先に、人工物を見る。
自然環境保全地域を示す看板である。
ここから植林地帯になるのでしっかりとした踏み跡がある。
11時56分林道に出合う。
前岳にこちら側から登った時のために振返り写真、左の黄色いポールが目印だ。
数十m歩くと林道に通行止めのクサリが張られている。
さらに数十m進むと12時、交差点に出る。地形図を確認して右に折れる。
道は整備された舗装林道だ。地形図を見れば1,2kmほどこの道を歩くのだろう。
12時19分地形図に無い右手に登りあがる分岐がある。黒木岳の北東斜面に向かう道だろう。左の道を取る。
12時33分また分岐に出る。地形図で確認すればここは真直ぐ進めだ。左手の道は通行止めとなっていた。
12時37分、数分も歩かないうちに又分岐が現れる。道標もある。
左に下れば中山キャンプ場からの横断林道へ。ここは真直ぐの展望台方向に進まねば。
展望台(見つからなかった)への道は立派な車道だ。
12時44分地形図の登山道入り口に着くも、植林帯の中に延びる道は草に覆われて、入るのは無理そうだ。この道を期待して来たのに、ガックリ。地形図を出して確認すれば帆柱岳から北東に延びる尾根が比較的緩やかなのでここらあたりに登山道があるのではと車道を進む。
期待したところに12時59分着く。山側に林道が延びている。
ヤッター、帆柱岳の道標があるではないか。車道よさらばだ。
この林道を数分歩くと終点。帆柱に延びる尾根の右下を歩いている。
終点の先からは山道が延びている。戻って尾根を登るか、この山道を進むか迷うところだが、結局この山道を選択。
標高を稼がない山道を進むうちに、この山道は帆柱岳に登るのではなく、捲いて登り口に向かっているのだ。終わりころはイバラの藪漕ぎで足はミミズばれだ。
13時25分予想通り帆柱の登り口に着く。
帆柱岳への登り口を眺めても暑さで登る気力は湧かない。
一ノ宮への登山道を進まずに右手の林道を少し登ると展望の利くところに出た。
黒木岳や
帆柱岳が一望できる。
ここから適当に山の中に入り、一ノ宮の道に合流して、14時7分一ノ宮岳に着く。一ノ宮への登りはキツカッターー。
ここの手洗いはハート形だ。
一ノ宮から下り黒木岳との鞍部で左下に林道を見る。
もう黒木岳、前岳へ登る気力も失せて巻き道で往路の一ノ宮分岐に進む。分岐直前でうっかり道を間違えてとんだ藪漕ぎになった。暑さのせいか注意力も失せたのかな。15時金泉寺駐車場に下山。なんとか念願の半分程度は達成できた。涼しくなる秋にでも再挑戦だ。