Prairie House

「自然と建築の融合」ここはそんな草原住宅です。

雪あかりの路-2012- ~灯火の路標~

2012-02-10 19:50:36 | 小樽市
2012年2月4日-小樽市-

約3ヶ月ぶりの更新になります。雪国の冬はどうしても家に篭もりがちになってしまいます・・

雪国の冬、2月といえば北海道では各地で雪の祭典が開かれています。

今回の写真の舞台は御馴染み、小樽・雪あかりの路です。
昨年も当ブログにてご紹介させていただきましたね。

今年は猛吹雪、バッテリー切れという環境下での撮影になりましたので撮影枚数はかなり少ないですorz



1.
いきなりブレてますねww
失敗した写真を平然に載せてしまうくらい、枚数が少ないのです。


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御馴染み雪だるま。


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手宮会場にて。
手宮とは旧国鉄の手宮線のことで、道内初の鉄道線のことだったかしら。間違ってたらサーセンww


4.
蝋燭の威力ってでかいです。寒い会場内があったかかったように感じるのはやはりそこに灯火があったからだと思います。
火を守る氷って面白い。


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手作りの蝋燭が小樽各地の路で灯り、人々の良い路標になってくれています。


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作りかたはわからないのですが、冬に灯る植物の紋様が美しいです。


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もちろんガラスも。小樽はガラスの名産地。これは海に浮かべるランタンのようなもの。


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カマクラに篭もる蝋燭がなんともかわいらしい感じがします。


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花のように群生してた灯火たち。これだけ居てくれると辺りは明るく照らされます。


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すごく有機的な紋様。渦を巻いて泳ぐ魚みたい。


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1度でいいから創ってみたい。街全体があたためていく。


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最後に小樽運河から。
この1枚だけ、しっかりと三脚を固定しての撮影。最高に幻想的な1枚になってくれました。出したい色がしっかり出てくれた。ガス灯はいつもこんな風景を観ていられる。それって宮沢賢治の作品みたい。

北海道大学-2011秋- ~ハッパハユメノアツマリ~

2011-11-03 18:30:47 | 札幌市北区
2011年10月28日 札幌市北区北海道大学構内

秋の北海道大学構内の北13条門では、毎年彩る銀杏並木が有名でこの時期になると沢山の人々がそこへ訪れます。

1.
この日はなんとも微妙な天気で、午後からは少し雲が多くなってきた状態。


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なのでちょっとどんよりとした写真が多いのですが、なんとなく薄暗い空間もいいかもしれません。


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銀杏並木ということですが、北大はとてつもなく広い。中央部は道路となってるので車が通ります。駐輪も禁止!


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銀杏のトンネルを歩き、観て、撮って、そして遊ぶ。色んな人々の風景がありました。


5.
先ほども記載した通り、ここは道路。カメラを持った人々が車の通行を塞いでしまう毎年恒例な風景もあります・・・
撮影するのは自分達の夢でもあるけど、撮影時のルールは守らないと・・・


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落ち葉の絨毯。例えば空からこの絨毯を眺めたら綺麗なんだろうな。


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葉っぱの隣にはいつも葉っぱがいる。
葉っぱが集まれば絨毯にもトンネルにも、何にだってなれる。


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空にいる葉も、土の上の葉も、生まれるときも散るときも一緒。


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これから彩る葉も既に彩った葉も、1つ1つの命にそれぞれのタイミングがあって人生を全うする。


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素敵な人生だから、その姿がこうやって現われる。


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少なくとも人も自転車も車も並木道を楽しんでいるはず。


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大学構内だとはいえ、観光地でもあるこの広い広い空間。


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このブログを観てる人ももしかしたらこの日、この同じ場所・時間の中にいたかもしれない。


15.
そう思うと写真の力ってすごいと思う。写真が好きだから集まるのだとしたら、この風景が好きだから、何かを感じるから、もっと沢山の力がそこにあるから、人々を魅了し続ける存在としてこれからもずっとこの銀杏並木は存在してほしい。


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銀杏に、紅葉だってもちろん。おばあちゃん達の笑顔が素敵でした。毎年、この風景を楽しみしていられる。
どんなに身体が不自由になっても、こんな風景があったら、こんな空間がずっとあれば、笑顔に出来る。
風景や空間ってこういうものだって、ずっと握り続けてお手伝いが出来ればいいな。


17.
カメラを向ける人達の想いは様々。
向けてる時・場所の空間や色んな想いと出会ってる瞬間がすごく果てしない夢へと1歩でも登れてると自分は感じてます。
風景や空間を考えて向き合うこと。それにまつわる人々の時間を感じて、どうすれば人々を魅了させるような場所を創れるのかなって、戸惑いと楽しみを同時に感じながら、自分は撮影してます。


18.
自分の想いが写真というカタチとして残せることは自分自身の成長、この先これらの写真を見たときのあの場所での回想、抽象的な写真が多い中でその生命力を感じて、夢へと繋げていくいつも持ってなくちゃいけないもの。


19.
こんな誰も撮らないような道端の葉でさえも命を育んでいるのだから、無視するわけにはいかない。その空間に確かに存在していた。



よくわからない文字群を綴ってしまいましたが、自分はそんな建築士になりたいです。
どんな些細なものでも生命力と存在にあふれる風景のような空間を描いてみたい。写真みたいな空間。
そこに人々が足跡を残していけば、俺の夢は叶う!


20.
自分は鴨と違ってカナヅチ野郎ですが、泳げなくたって浮けなくたって水が恐かろうと辛い道のりは自分らしく考えてその流されるような海流の中を渡っていこうと思います!


21.
1枚1枚が夢です。夢を集めに、見つけに、カメラ持ってます!!


モエレ沼公園-2011秋- ~光の彫刻たち 後編~

2011-10-29 16:11:47 | 札幌市東区
2011年10月21日 札幌市東区モエレ沼公園

1.

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「海の噴水」
最大噴射高25mの生命の息吹・・

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こうして刻々と時間が過ぎ、18:30になったとき・・・・





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キッチンのコンロから・・・


7.
火柱がぁぁぁぁああ!!!





・・・・・。





はい、冷静になりましょう!

写真は「海の噴水」のライトアップ!!

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でも本当、コンロの火に見えなくもないですねww


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周りは本当に真っ暗。そしてカップルだらけ。そんな何とも皮肉な時間に野郎二人で見た噴水・・・


10.
「生命の誕生と宇宙空間」を表現したというノグチ。
直径48mにも及ぶ巨大な噴水の躍動感とその音色は幻想的な姿と共に現われる。


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水しぶきがすごいんですw
そのくらい臨場感があって、実際に来てみないとわからないってのはこういうことだって。
ぶっかけされて宇宙の一部になれるのなら俺はいつまでも三脚とカメラを構えてるさ!大歓迎だ!!!


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だが興奮してしまう分、過ぎてゆく時間も早く感じてしまう。
目前の宇宙空間はゆっくりとまた吸い込まれていきます。


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ジャカジャ~ン♪
終焉のBGMとともに人々は帰路へとつく。
すごかった。本当にすごかった。ノグチの究極の水の彫刻の息吹への余韻はいつまでも続きます。

観れて良かった!とともに撮れて良かった!って気持ちでいっぱいで、彫刻はただ単に彫るだけでなく、自然や空気に触れることでその一瞬の瞬間をもカタチへと変えてしまう、人々の心そのものに彫り込んでしまう生きてる存在だと刻み込まれました。


この「モエレ沼公園」はイサム・ノグチの想いを彫った大地の彫刻そのもの。
大地というのは空や太陽や自然があって果てしなく姿や存在を変えてゆきます。

面白い作品を沢山見て感じられる、最強の美術館ではないでしょうか!!





モエレ沼公園-2011秋- ~光の彫刻たち 前編~

2011-10-29 14:34:26 | 札幌市東区
2011年10月21日 札幌市東区モエレ沼公園

秋のモエレ沼公園。今年の北海道も肌寒くなってもはや10月も下旬・・



1.
「ガラスのピラミッド-HIDAMARI-」
竣工:2003年(平成15年)
設計:イサム・ノグチ&アーキテクトファイブ
監修:ジョージ・サダオ
用途:ギャラリー・レストラン・管理事務所


2.
おかげさまで、この「HIDAMARI」もこのブログでも御馴染みの場所になりました!


3.
駐車場からエントランスへのアプローチ。
コンクリートと岩石とガラスと鉄骨の調和なんてなかなか見られません!!
写ってる影は自分と友人のS君ですw
この度S君は一眼レフデビューを果たし、この公園が彼の最初の場所となりました!


4.
近くから見ても遠くから見ても様になる、さすがノグチの大地の彫刻です。


5.
言ってるそばから夕陽も出てきちゃったw
寒いので中、入りませんか??


6.
「あかり(AKARI)」
光の彫刻でもあるこれらの作品は、「彫刻を役に立つものにしよう」というノグチの想いがカタチになったというものらしい。
和紙と竹で創られたやさしい光が柔らかく拡散します。


7.
「D.P.G工法」(ドット・ポイント・クレイジング工法)
ノグチの友人である建築家のイオ・ミン・ペイ(代表作:「ルーブル・ガラスのピラミッド」)等)のアドバイスを元にした。


8.
「D.P.G工法」とは、ガラスの4点の角に穴を開けて金具で支持する工法。
それらを柔軟に連続させることでこの「HIDAMARI」のようなガラスのアトリウムを創造することが可能です。


9.
鉄骨や金具には間接照明が施されてて、星のような光がガラスの大空間内を照らし、拡散させます。


10.
もちろんピラミッド型とはいえ天井もガラスなので、積雪はどうすんだ!!と気になることもあるでしょう。でも大丈夫!!


11.
この施設の地下には冬季に集めた積雪を保存し、それらをエネルギーに変える・・・という設備が整っていて、一年中エコで快適な空調が保たれています。
ガラスに溜まった雪は内部熱で溶かしちゃう。


12.
俺、ココから見る風景大好きなんですよね!!
隅っこフェチなのでww
角とかトゲとか、なんだか境界をはっきりさせるようなギリギリの環境や場所っての、好きだなぁ。うなじとか。あ、また余計なことを・・・


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外から見る「HIDAMARI」。


14.
春は桜並木でいっぱいになります!!
冬は雪灯りのアートでいっぱいになる!!


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こういう、「かぶせる」っていう概念にすごく魅力を感じます。
道産子だからかなぁ、カマクラの中に入るとあったかいし静かだし落ち着くじゃないですか。
そういう感覚に似てるのと、あと洞窟っぽい感じがして冒険心刺激するし、造形的にもシンプルで好きです。


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2階、3階のほうのギャラリーは暗くなると閉まってしまいますが、このあと素敵なタイムが・・・


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ガラスに乱反射する光と風景が写真を曖昧にするのに、よく見たらしっかりとした法則性に駆られてる。錯視みたいww



18.
おっと時間だ!!寒いけど、外へ行きましょう!!!
皮肉にもカップルどもも賑やかになってきましたよorz

つづく






中島公園-2011秋- ~太陽の下~

2011-10-20 21:53:04 | 札幌市中央区
201年10月19日 札幌市中央区中島公園

1.
中島公園周辺は最近マンションが多くなってきました。マンション側からしたらこんな都会の大公園と隣の豊平川があれば立地条件としては最高ですから。


2.
少しずつ、陽も暮れ始めてきました。


3.
ヒトカゲがこんなに強調されるのは今しかないですよね。あ、俺写ってるww


4.
鏡面世界


5.
かもっちと遊ぶ子供達。カラスも混ざってるよ気をつけて!!!


6.
置物じゃないよ。本物だよ。


7.
ああ、んもう!背中が痒いわねぇ・・


8.
さて、かもっち達は何処へ帰るのか・・・


9.
もうそろそろ俺も腹減ってきたからトンズラを考えなくてはならないw


10.
ハードボイルドかも


11.
あの夕陽に向かって泳げ!!!(方向違う・・・)


12.
ジャングルの一角って感じですが、ここは日本ですw
後ろの建築群との対比感がすごい・・・


13.
この柱の陰影、最高ですよね。


14.
皆帰るんだろうね。こんな場所毎日歩けたら・・・なんてな。


15.
連続する柱と人間。ヒトが風景になる。


16.
こんな菖蒲池見たら色んなこと考えるなぁ。ずっと独りで黄昏ながらカメラ女子をチラ見しまくっていたのでした。


17.
はあ、人生色々だよね。毎日辛くてもさ、自分自身が全力出来たらまずはその瞬間勝利なんだ。
こんな夕陽みたいに最後はまったりするくらい一生懸命疲れてさ、ウマイ飯食ってあったかい風呂入ってぐっすり寝る!!
自分の好きなことして、その場所に自分が存在してたんだって思ったら全部大事な時間だから。



陽が暮れても朝になればまた陽は昇る。毎日の太陽や自然はいつもそれを繰り返してるわけだけど、自分自身は毎日同じ繰り返ししてるってわけじゃなくて、いつもいつもこのカメラのように心にファインダーを持って1枚の風景を探してる。



風景は嘘はつかない。それを見つめる俺のカメラも、俺自身も。
1枚1枚に存在を重ねたいから、俺はいつまでもこのカメラを持って風景を探しに行きます。毎日は風景の連続だ。そのシーンをいかに姿として、カタチとして残していくか。
そうやって頑張ってったらいつか夢は叶うし、その時は誰にも負けない心の宝を俺は持っているのだって自信持てるし、風景がある限りそれらが滅ぶことは無い。


4記事にわたる長編、最後まで御覧いただいたあなた、ありがとうございました!