職場で上司からシュレッダー係を命ぜられ、ただただ要らない資料をシュレッダーにかける。
どれくらいだっただろうか、上司が3人の女性社員を連れてこう言った。「あぁもういいよ、新しい人連れてきたから。やり残した仕事をこの人達に伝えて、そしたら帰って、もう来なくていいよ。」
会社から追い出され行くあてもないので商店街に行く事にした。
見ないうちに随分寂れたなぁ、そう思って歩いていると3人の男子小学生がいた。そのうちの1人が私の存在に気づくと、
「おい!逃げるぞ!」
私は後を追う事にした。
3人が逃げた先は空きテナント。こっそり入ってみるとテーブルの上に沢山の鞄が置いてある。少年らの姿はない。
奥にアルミ製の扉がある。鍵はかかってない。開けてると地下へと続く階段が。
薄暗い地下を進むと光が見えた。
おそらく現実世界ではない所に来てしまった。
そこには大自然が広がり、空には大きな鳥が飛んでいて、見たことの無い虫がいる。
虫を観察することにした。その虫は壁や木を登り幼虫を捕まえて食べていた。
カマキリくらいの大きさで羽が無いのか飛ばないし、跳ばない。それに二足歩行。捕まえてみると、虫にコスプレした人のようだった。