楊に風と受け流す

新しい一日がやってくることは喜びです。

卒塔婆小町

2006-08-21 10:54:28 | 現代文学
私は中山可穂を見くびっていた。

こんなにいい小説を書くなんて‥参った。


弱法師(よろぼし)という本に収録されている短編だが、この『卒塔婆小町』は身がちぎれるほど悲しい。

珍しく同姓愛の話がメインじゃないし、彼女が新人の時よりも数段巧くなってる。
(当たり前か。)




久しぶりに泣いた。