長らくご無沙汰してます!
実はまたまた引っ越しでした。
前にお世話になっていたおうちに娘が帰ってくるとのことで、やむなく好きだった家からでなければなりませんでした。。滞在期間わずか5ヶ月。
短い期間だったけどとってもいい家族だったので、私も知らない間にすごく頼ってたところがあったみたいで、最初出ていかなきゃいけないと聞いた時、とっても落ち込みました。
お父さんの方は娘にフィアンセと一緒にアパートを借りるように言ってくれてたみたいですが、経済的に厳しいみたいで、私に対してはすごく申し訳なく思ってくれてました。
そのおかげで、クイーンサイズの私の使ってたベッド、テレビ、タンスとか、いろいろとくれたので、すごーく助かりました。
普通は全部自分で買いそろえないといけないはずなのにね。
ありがたい話ですよね。
でも、器のちっちゃい私は、なかなか受け入れられず、悲しくてさびしくて、お父さんやお母さんの顔を見ると泣いてしまいそうで、それからというもの、態度もそっけない感じになってしまいがちでした。
新しい家は、お母さんと一緒に探して、大きな一軒家にまた前と同じく間借りさせてもらうことになりました。
新しい家族はお母さんと娘の二人。娘と言っても私より少し年上で子どもが3人いるようです。その子どもたちは普段は父親家族と住んでるようで、週に一回だけ泊まりに来ます。その子どもが結構私になついてくれてて、昨日は一緒に買い物に行ったり、お絵かきを楽しんだりして一日過ごしました。そう、ちょっとずつ慣れてきた感じ。(私が)
もともと一人っ子で人付き合いの苦手な私は、新しい環境になじむまでに時間がとってもかかります。一人が好きだけど、一人でいすぎると孤独を感じる。
部屋のインターネットがなかなかつながらなくて、気が狂いそうだったけど、昨日3週間目にしてやーっと使えるようになりました。
テレビも持ってきたのが使えなくて、新しいのを買って、ついでにDVDプレーヤーも持ってなかったからリージョンフリーのやつを買って(これだと日本から持ってきたDVDも見れる!)、この新しい環境を好きになろうと必死になってました。
仕事でもボスが変わり、また去年お世話になってた私の苦手なボスのもとになり、ディビジョンで一番難しいといわれている子どもを任されることになり(今までかかわったことなかったのに!)、全くこの人はなんでここまで私に厳しいんだろう?そんなに嫌い?って本気で思ってしまうくらい(笑)凹んでいました。
ストレスで寝られなかったし、悔し泣きもいっぱいしたし、いろいろあった3月でした。
でも、まあ、いろんな人に励まされて、ちょっと元気になってきました。笑わなくなったと言われ、笑えるようにしなくちゃなと変わり始めています。
自分のためだとなかなか頑張れないけど、いろんな人にあったり落ち込んでた人を励ましてるうちに自分も元気になってきた感じ。
先週は雨が何日も続いて、ひどくて、いつもお世話になってた婦人の家が洪水で大変なことに。旦那さんが亡くなってから一人で家を維持してるものだから、苦労もたくさんだと思います。またその洪水で旦那さんのコレクションだった本がほとんど駄目になってしまったみたいで、かなりその時は落ち込んだのよと言ってました。でも一緒に片づけてる間にいろんな話をして、私も自分のことを聞いてもらって、一緒に頑張ろうねってお互い心からの笑顔になれました。
仕事では、その難しい子ども、毎回働く前のあのブルーさと言ったら。。その子はめちゃめちゃよくしゃべる子。自分のしたいことができなかったりすると激しく怒り、物をいろいろと破壊したり、それでも足りないと先生に当りだすので結構アグレッシブです。いかに興味のある話をして、楽しませてあげて、気分を持ち上げて、一つ一つのアクティビティに参加できるように工夫をこらすか?そうしないと、すぐにグループから離れて一対一で先生と一緒に自分の好きなことをひたすらしないと気が済まない。その子の目標は、まずグループにステイすること。先生の言われたことにフォローすること。好きなことを好きな時にするのは家でもできる。でもここは学校。学校にいる以上何かを学ばないともったいない。先週、St. Patrick's Dayのカードを親に送るということで、それを作成していた時に彼が一言。「なん僕はでアイリッシュでもないのにこの日を祝わなければならないのか?」「じゃあ、君のルーツは何?」「僕はユダヤ人だよ。」「オッケ、じゃ次はその勉強を一緒にしよう!」ということで、ユダヤ人迫害の歴史を一緒に学びました。いろんな写真を見せながら、「ユダヤ人はどんなにつらいことがあっても絶対に負けなかったんだよ。ヒトラーはたくさんユダヤ人を殺して勝ったと思ったかもしれないけど、ユダヤ人は心では絶対に屈しなかったんだ、だからあなたも絶対に何か嫌なことがあっても負けないんだよ」と言うと、誇らしげな顔で「ユダヤ人として誇りに思う。」と言ってくれました。最初、ユダヤ人の写真を見せて、「これがあなたの祖先だよ」と言ったら「こんなの僕の祖先じゃない!」って言ってたくせに(笑)話の後は「これは僕の祖先だ!!」と言っていました。
次の日、午前中彼を担当していた先生が「智絵先生のおかげで、彼からユダヤ人に関してのレクチャーを一時間もされましたよ~」と苦笑いしながら言われた…でもその先生曰く、「前に私がユダヤ人の話をしたときはほとんど聞いてなかったし、興味もなさげだった。あんなに一生懸命話してくれた彼にびっくりです。よっぽど智絵先生に教えてもらったのが頭に入ったんでしょうね。」
一つ一つだけど、彼との絆を築けているみたいで嬉しいです。
大変なことがあるからこそ、考えるし、挑戦しようって思えるし、自分自身が強くなれる。
わかってるんだから、もっと頑張れ!わたし!!!!