去年からうちの学校に転校してきたJくん。
もうすぐ一年になります。
パニックになると自傷が激しく、頭をたたき、右腕を特に噛みます。
なので常に右腕には包帯が巻かれ、噛んだ時に少しでもクッションになるように保護されています。
彼の中でのトイレ(大)のルーティーンは朝起きてすぐ。
それ以外は、たとえどれだけ便意がきても我慢してしまう。
今日はハッピーな気持ちで夕食を終え、部屋に帰ってる途中で、
なんだか歩き方がおかしいので、「トイレに行きたいの?」
と聞くと、「行きたくない」と。
でもどう見てもおかしいので、トイレに連れて行ったところ、
小だけして大は断固としてしないぞ、という雰囲気。
そこで、ほかの生徒には少し待っててもらい、
「いつでも行きたいときにトイレに行っていいんだよ。
朝だけじゃなくて昼でも夜でも行っていいんだよ。」と。
泣きそうな顔になって「トイレ(大)は朝。」と繰り返すJくん。
ついには座り込んでしまいました。
このおなかの不具合によって、時々、癇癪をおこしたりすることがあるので、
ちょうど学校の先生とも、「トイレは朝」というルーティーンは崩さないとね、と
話し合っていたところでした。
私たちのようにいつでも、どこでもトイレに行きたくなったら行く、という当たり前のことが
彼ら自閉児にとっては簡単なことではない場合があるのです。
結局、時間はかかったけど、なんとか用の足せたJくん。
じゃあ次は歯磨き、と始めた途端、パニックが始まりました。
叫ぶ、壁をたたく、腕をかむ、頭をたたく・・・
ちゃんとできたのに、なんで?と思いそうになりましたが、
「Jくんは一生懸命頑張ったのだから、よし!」と思うようにしました。
いくら必要なこととは言え、いきなりルーティーンを変えさせられたのだから、それはパニックになるでしょう、と。
落ち着き始めたころに、再度、「まだトイレに行きたい?」と聞くと、「行きたい」との答え。
そして、さらに(大)ができました。
今日のパニックは、一歩前進の証拠!
Jくん、よく頑張ったね☆
その後のJくんの顔はめちゃくちゃすがすがしい顔でした!!