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瀬戸物の街で 陶磁器 の お勉強タイム  パート2

2015年05月19日 21時08分41秒 | ぶらり散策
「瀬戸蔵ミュージアム」で瀬戸焼について勉強してきた続きです。・・・

「瀬戸市観光情報サイト 瀬戸蔵ミュージアム」←詳しくはこちらで


今回は、前回載せてなかった画像の紹介でもしながら ちょい お勉強タイムです。



↑ スタートは、こちらから・・・


  陶器と磁器の違いについてです。 

  でもその前に 瀬戸焼って焼き物ですね。

  その焼き物でも種類が多くあって

  古代の時代に使われていた 土器

  そして陶器 磁器 せっ器 唐津物 備前焼 常滑焼などありますね

  その中で瀬戸市を中心とした焼き物が瀬戸物と呼ばれています。

 
  では陶器 と 磁器の違いって 何だと思います?


←クリックで拡大表示

↑ 前回 紹介した原料の粘土です。


  その原料の粘土って 土や石を細かく砕いて 水と混ぜて 練り合わせ 粘土となるわけですが

  陶器は、土質の粘土から 低温で焼いて作り(陶器は800度~1250度)

  磁器は、この粘土と もう一つ



  ↑ このような石質の石を砕いた粘土を主体として作るのです。(磁器は1200~1400度)


  で・・・できあがった陶磁器(これ陶器と磁器の総称です)を手にとって見ると

  陶器は厚く重く 熱が伝わりにくいです。 指ではじいて鳴らしてみると にぶい音がします。

  磁器は、薄くて軽く 熱が伝わりやすいです。指ではじいて鳴らしてみると 清んだ音色がします。

  で・・・磁器は この薄さを利用して工芸品なども作られていますね。



↑ 茶碗の底に 凹凸を作り 出来上がった磁器  光に透かしてみると あらら顔が浮かび上がりましたよ

  えっ 良く見えないって



↑ 茶碗の底部にライトを当ててみました。 これなら判るでしょ。

  もし 自宅に磁器の製品で 工芸品などあったら 見てみてください

  お宝が眠っているかもね

  
  さてあとは 少し展示物を見ながら



↑ こちら館内の展示物



↑ 瀬戸物(焼き物)で色々な製品が作られていますね

  そういえば 便器も焼き物でしたね。

  よくバラエティ番組など見ていると 身体の大きな人が重すぎて 便器が割れたってことあるそうな

  便器や瓦って 時代と共に 建て替えやリフォームなどで使われ続けていますからねえ

  これらなど 大量に作らないといけませんね



↑ そこで焼き物の仕事の世界でも 年々 人の手から機械式に変化していったようで



↑ 右側から左側の機械へと 年々進化し続け 手間が掛からず 大量生産が出来るようになったようです。




↑ 陶磁器の表面を飾る 模様なども 左にあるガリ版の親分みたいな 刷って貼り付けるやり方から

  シールの転写式へと簡単に誰でも出きるように変化していき 大量に生産できるようになったようです。

  現在では ネット通販や文房具店 ホームセンターでも気軽に買える製品が出ているようで

  白い貼り付けたい陶磁器に 転写シールを張り オーブンで焼くって 製品まであるそうな

  これまたビックリですね。


  さて 次は歴史のコーナーへ



↑ 瀬戸の古き時代の焼き物が出土して かなり古い時代から焼き物 やっていたようです。





↑ 古~い時代の焼き物



↑ こんな すり鉢の元になったようなものまで作っていたんですね



↑ この時代 上塗りの薬が使われ始めました。



↑ 多くの種類が作られていますね



↑ 馬の目皿は、瀬戸伝統の石皿です。

  これ 前回 最後に紹介した本窯の水野半次郎七代目と八代目が 現在も作られています。

  (八代目後継 半次郎ブログ)←クリック

  (瀬戸本業窯 民芸おくむら公式取り扱い&通販。)←クリック

  七代目と八代目 そして奥様方と とても気さくな方々でしたよ。




 

↑ こちら万国博覧会に展示した陶器  富士山や和の瀬かが描かれた作品

  う~ん これは凄いって 外国の人も驚いたそうな



↑ お米が少なくなった 昭和14年(1939年) こんな物まで 作り売られていたんですね

  でもいつまでも ピッカピカで長持ちしすぎ しかも鏡開きはどうしたのかな?



↑ 水筒やヤカン 小物入れまで陶器で作った製品が出回ったようで・・・



↑ 太平洋戦争末期 こんな陶器製の陶貨まで作っちゃたんですね

  金属不足で硬貨の代用だったようですが 終戦で結局使われなかった貨幣です。



↑ 湯たんぽや茶碗などわかりますが 洗面器やガスバーナーなどもあったとは

  上に見える おろし金 いや違いますね おろし陶器 今でも使われている方がいるそうです。

 


↑ あの大戦のとき こんな 物騒なものまで 作ってたんですね

  手りゅう弾を陶器で作って もし割れたらと思うと




↑ 陶器製の こんな作品もありますよ



↑ なかでも このアン王女は驚きました。

  ドレスの赤い部分もすべて 陶器で作られています。

←クリックで拡大




↑ この大鷲 木製みたいですが すべて陶器製です。



↑ 色々なパーツを部分ごとに型で分けて 作って 組み立てているんですね



↑ その型枠も それ専門の職人さんがいて 瀬戸市では職人さんが色々といるんですね



↑ そういえば 電気製品に使われている 碍子 これも陶器製ですね

  
  ・・・っと ミュージアムを一回りして お勉強タイムは終了です。

  さて この後 食事タイムとなりますが さてどうしよう


  それは また次回に続く


  ではまた






















 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
陶器と磁器 (ヤ ス ケ)
2015-05-20 20:45:42
季楽さん
これ意外と知らない人多いのかもしれませんね 私も知らなかったんで良い勉強になりました。
我が家にも磁器の製品あるのか調べてみたら 私の使っている茶碗が磁器で 光に透かしてみても絵は浮かび上がりませんでした。
やはり高級な磁器でないと ダメでしょうね
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陶器と磁器 (季楽)
2015-05-19 23:43:16
意外と知らないものですね、私も知りませんでした。
薄い磁器に絵が浮かぶ、凄いですね。
今なら簡単にできそうですが、昔は匠の技だったでしょう。
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