万灯みたま祭 奉納神楽大会 130526
広島護国神社・万灯みたま祭祭典の奉納神楽大会が5月26日開かれ、夜神楽に焚くかがり火の「火起こし神事」に参列することができました。奉納神楽の演目は、『天の岩戸(郷之神楽団)』『土蜘蛛(広森神楽団)』『三上山(石見神楽佐野神楽社中)』で、撮るのも忘れる程の熱演に感動しました。
演目天の岩戸のあらすじ:
弟の素戔鳴命(すさのおのみこと)の悪行に嘆いた、天照大神(あまてらすおおみかみ)は天の岩戸を閉じてこもられてしまった。そこで再び御出戸(ごしゅっと)いただくよう、天津兒屋根命(あまつこやねのみこと)と太玉命(ふとだまのみこと)が、岩戸の御宝前(ごほうぜん)で謀事(はかりごと)を催す。鈿女命(うすめのみこと)が千代の御神楽(ちよのみかぐら)を奏し、天照大神が何事かと岩戸を少し開けられたその時、手力男命(たちかろおのみこと)が岩戸を開いた。こうして再びこの世界に平和が戻ったという物語です。
演目土蜘蛛のあらすじ:
大和の国は葛城山に古くより住む土蜘蛛の精魂が、胡蝶という侍女に化して、典薬の守の使いと偽り源頼光に毒薬を飲ませ命を狙おうとしたが、正体を見破られ伝家の宝刀『膝丸』で一太刀あびせられ、土蜘蛛の精魂は葛城山へ飛び去ります。源頼光はこの宝刀を『蜘蛛切丸』と改め、四天王に授け、土蜘蛛を退治するように命じます。四天王は葛城山に向かい土蜘蛛の妖術に悩まされながらも激闘の末、これを退治するという物語です。
演目三上山のあらすじ:
俵藤太(藤原秀郷)は、「天慶の乱」に赴く途路、近江の国にさしかかると、大百足(おおむかで)のために里人、旅人らが難渋していることを知る。この大百足は三上山を七回り半として、付した身を琵琶湖に沈め、瀬田の唐橋に頭をもたげる途轍もない怪物という。義憤を感じた主従は山中に分け入り、その妖怪らに毒酒を盛られ危機に遭遇しながらも勇を奪い、見事に退治し近江の国に平和を取り戻すという物語です。
ハプニング: 神前の舞台で妖怪・大百足(おおむかで)が暴れている頃、舞台と呼応するかのように、玉砂利の観客席の足元(私の席近く)にも、1匹の百足(むかで)が出現、大騒ぎとなりましたが大事に至らず退治されました。