現代視覚文化研究会「げんしけん」

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極上生徒会 第24話 「あなたに会いたくて」

2005年09月15日 22時37分01秒 | 極上コンテンツ
  今回は、最終回に向けて【蘭堂 りの】と【奏】会長の運命の歯車が動き出した放映回です。
【りの】たちは【奏】会長に逢いたい気持ち、【奏】会長はみんなとの「宮神学園(極上生徒会)」を【りの】を守りたい気持ちがよく表現されていた。感動的な場面、印象に残る場面が多く描かれていたし、心情的もキャラクターたちが【奏】会長に逢いたい想いが伝わり、感情移入してしまいました。ラストのバスで【奏】会長の実家に向うシーンでバックに流れていた「偶然天使」の歌は気持ちを高ぶらせましたし、極上生徒会のみんなが一致団結して行く姿に感動し心が打たれました。
 前半Aパートでも見所が多くありました。「宮神学園体育祭の準備」に追われる極上生徒会メンバーが描かれています。今作のコミカルさが表現されている場面はこの準備シーンあたりが唯一ですね。開会式で【奏】会長が読む原稿を【桂 みなも】が「超・力作」と言って書いたが【銀河 久遠】に却下されたり、しかし、どんな原稿を書いたのか知りたいですね(笑)。【プッチャン】が女子生徒の体操着の魅力を大いに語る所では「生徒全員が体操着なのがポイント」だと言っていた。【りの】はドジっ子だから手伝わない方が良いという事で【桜梅 歩】と砂山の棒倒しをしていたりなどが描かれています。会長室の【奏】会長のシーンで、【りの】が出した「ミスターポピット」宛の手紙が机の上にある事と【奏】会長の「最後の体育祭・・・」ってセリフも印象深いです。「ミスターポピット」の正体が分かっていても寂しい場面ですね。夜の極上寮シーンでは、【みなも】ちゃんが身体が弱くて、出場できないで膨れている所で【桂 聖奈】にフォークダンスを楽しみにしていると言われて笑顔の【桂】姉妹が可愛くて好きです。大体、ここまでがコミカルさと萌えに関する描きが表現されている所です。そして、前半の最大の見所が、月の下で会話する【奏】会長と【金城 奈々穂】の今後の宮神学園に関する事と神宮司本家の異変(当主である祖父の死去)から【奏】会長の突然の「自主退学宣言」を描いた場面まで。特に、演出面では天候が綺麗な月が懸かっていた場面から雨が降り、雷がなる所までの変遷が表現されている。暗雲が立ち込めて何かが起こる前兆的な演出が上手いと思う。この数々の場面の中で【奏】会長が心情的に良かった描きをしていた。寝室で【りの】の寝顔を見ながら頭を撫でたり、倒れる当主の祖父シーンでの「聞こえた・・・今、祖父様の声が・・・」と本家の異変を感じ取る所、【聖奈】と【矩継 琴葉】から本家から連絡があったと言われて、全てを悟っているて一人で泣いている所が【奏】会長の様々ことに関する想いが表現されていた。
 後半でも、【奏】会長を含んだ「極上生徒会」のメンバーの心情的な表現が心を打つ描きがあります。【奈々穂】が【奏】会長に「自主退学」の理由で詰め寄る所、【奈々穂】の退学して【奏】について行くと言ったりする場面などが良かったですが、ここでは【奏】会長の「夢」に関する【奈々穂】とのやり取りが好きですね。最初は、学校に行きたいだけで、本家から離れる為、自分の居場所を作る為だったが、みんなと出会い、触れ合って、一緒に過ごしている内に、私の中の考えが変わって行って「この学園に居続けるより、この学園を続けて行く方が大切だと思えるようになった」と語る。【奏】会長のみんなの事を大切に想っている場面が描かれる。もちろん、それでも【奈々穂】は納得しない。【奈々穂】の夢は【奏】を自由にする事だから。【奏】会長も【奈々穂】に一緒に来て欲しいし、一緒に居たいが・・・それは、できないのだった。何故ならば、【奏】会長の「この学園には、もう一人の私が居るから・・・」との意味深なセリフ。【奈々穂】の「誰?」の質問に、【奏】会長は「それは・・・。」と聞こえないないが、口元から【蘭堂 りの】しかいないです。だからこそ、本家に行ってしまって【りの】を守る事ができないので【奈々穂】には学園に残って欲しいと考えたと思います。ここまで聞いたら【奈々穂】も納得しなくても、納得しないと行けない。その事が、生徒会室で「体育祭」の後始末を冷静に話す【奈々穂】の姿になったと感じます。それでも、極上のみんなは【奏】会長が心配で気になっている様子。その中でも冷静を装って「会長は実家に戻られた、家庭の事情で宮神学園を自主退学をした」と話した。その言葉を聞いて【和泉 香】が「何、何それ、何なのよ!それは!そんなの全然説明になってないじゃない!」と【奈々穂】に詰め寄る。まさか【香】が【奈々穂】につかみ掛かるとは・・・【香】は幼い頃から苦労をしているし、状況も周囲も見える女の子なのに、そんなに感情を高ぶらせるとは。やはり【奏】会長を目標に尊敬しているからこそ、あそこまでも熱くなれると思います。ますます【和泉 香】が好きになりました。もちろん、【奈々穂】だって納得はしていないし、みんなだって納得してないし、できないと思う。出て行く者、泣く者、動揺する者などみんな様々な反応をしている。そして、【金城 一博】の運転する車内での【奏】会長と【蘭堂(神宮司) ちえり】さんとの回想シーンで【ちえり】さんが神宮司の人間である事が明かされる。自分の死期を悟った【ちえり】さんが【奏】会長に【りの】を託す所と【りの】の能力に関する事が語られる。そして、改めて【奏】会長は、【ちえり】さんの取った行動ではなく内側から神宮司を変え、【りの】が自由で居られる様に、会長自身も・・・と誓うのだった。【りの】は【奏】会長に逢いたい気持ちで逢いに行く決心し、【久遠】も退学届けを【琴葉】に渡すが来ると思うし、【香】も弟たちに言い聞かせて【奏】会長のもとに向う決心をします。朝早く駅前で【りの】と【プッチャン】が居た、そこへ【香】【れいん】【飛田 小百合】【市川 まゆら】がやって来ます。みんな【奏】会長に逢う為に・・・しかし、実家の場所が分からないで途方にくれていると【奈々穂】が【聖奈】【みなも】【シンディ】【久川 まあち】をバスに乗せて待っていた。そのバスに乗り込むみんなの姿を【久遠】【琴葉】【アユ】が見ている。どうなる!極上生徒会は?!「極上生徒会!動くぞ!!!」

かみちゅ! 第10回 「ふしぎなぼうけん」

2005年09月15日 10時10分34秒 | アニメ・映像全般
 神無月。「神様コンベンション」に出席する為、【一橋 ゆりえ】は1ヶ月間出雲へ転校することになった。転校先の中学で他の生徒の輪に入れず居心地の悪いを感じる【ゆりえ】。寂しさからホームシックになってしまった!?だが神様の国で【弁天様】に勇気づけられ…。
今回は、【ゆりえ】自身も遠慮し、気を遣っていた。お互いに友達になりたい気持ちはあったが、その周囲の疎外感により、【ゆりえ】は自分からアプローチをする事にも気付かない状態。ですが、【四条 光恵】と【三枝 祀】の2人が居ない中で一人で悩み、考えて、頑張っている姿には【ゆりえ】の成長もうかがえたと思います。その中から人間関係の構築の難しさを学び、【光恵】と【祀】との友人関係に置いても2人を改めて「大切な存在」であるといった気付きもしたと感じております。
 アニメ劇中では、黒板には「一橋 ゆりえ様」、呼び名は「一橋様」、担任とクラスメイトにも拝まれて、机は「神棚」みたいですし、どうして良いか分からない状況だと思いますね。【ゆりえ】もため息と苦笑するしかないですね(笑)。私が好きなシーンは【八島様】と【ゆりえ】との出雲への出張を勧められる回想シーンでの【光恵】と【祀】の焚き火を囲んでのやり取りが面白いです。【光恵】はうちわで、【祀】はほうきで火から出た「煙」をお互いで激しくぶつけ合っていた。2人の微笑ましくて可愛い場面。屋上で【タマ】と昼食中シーンでも可愛い所の描きがありました。【タマ】は自分の背丈よりもあるサンドイッチを大きいのでわけて食べている所が可愛いです。【ゆりえ】もクラスみんなの態度が冷たいと中間試験を受ける事にブルーになっていた。そこに来た女生徒3人が【ゆりえ】を見て、すぐに行ってしまうが、この場面で【タマ】が「触らぬ神にたたりなし」の話をしたら、【ゆりえ】が「たたりなんてしないよ」と指をかむ仕草が可愛すぎた(萌)。同じ頃に【光恵】と【祀】も昼食シーンが描かれているが、この場面でも2人の話題は【ゆりえ】。しかも、2人とも制服が「冬服」になっている。これは気付きたい所です(笑)。そこに【二宮 健児】が来て3人での会話シーンになります、【光恵】と【祀】に【ゆりえ】の「出雲への転校」を聞いている場面での「一橋さんが居ないと何か物足りない気がして・・・」のセリフが好きですね。鈍感の【健児】君に認識されているかな(笑)と感じます。そして、舞台は放課後になり「神様コンベンション」会場へ【ゆりえ】は向います。
 後半の「神コン」会場でも面白い所が多く表現されています。【タマ】と姿がゴスロリ風の【死神】との会話と紙テープについネコの習性が出てしまった所と【弁天様】の応援グッズを買っていた【八島様】の2人が性格が出ていて良かった。それに【死神】さんが意外に可愛いですよ。この辺りは【ゆりえ】の新人神様研修と中学生との両立に関する様々な心情的な描きがかなりあります。遅刻し寝ている神様たちを横切る時に「良いなあ。神様は学校が無くて・・・」と本音が聞け、学校では机の下に落ちえいたパスケース(みんなの写真入り)をはずかしくて取り上げる形になってしまったり、【ゆりえ】を「おしるこ」に誘う手紙を気付かずに、どんどん自分の殻に閉じこもって行ってしまう所などが表現されています。その新人研修の中で【ゆりえ】が「二十一世紀のおみくじはどうなってるのか?」の講義(?)をしている場面での「超大吉・大吉(松)・プチ吉」が有り得なくて笑えます。そして、注目の中間試験で【ゆりえ】は最下位(108位)になり、屋上で一人で泣き、周囲の環境が合わず「帰りたい・・・」と言うシーンが印象的です。【タマ】のなぐさめの言葉もフォローにならない程ショックになる【ゆりえ】。その【ゆりえ】に【弁天様】が話しかけて来ます。【弁天様】に死神を間違われたり、信じてくれる人の為に明るく、神様は神頼みができないなどの様々な会話をしますが、最後の「まあ、最後に頼りになるのは、自分と友達だよ」って言葉が好きですね。【ゆりえ】もそのセリフに救われたと思いますし、何かに気が付いた良い場面です。また、この【弁天様】がネコミミで意外と可愛いのです(萌)。
 ラストに、心に響いて来る感動的なシーンが描かれています。【ゆりえ】が一ヶ月の出雲出張が終わりクラスのみんなに「お別れの挨拶」を言うシーンと【ゆりえ】が帰って来ると駅に【光恵】と【祀】が待っているシーンです。どちらも凄く良い場面だと感じます。初めのみんなとの「お別れ」シーンでは【ゆりえ】がいきなり「ごめんなさい!」と頭を下げて、自分の「心の弱さ」と「素直な今の気持ち」を話ます。その心からの言葉はクラスのみんなにも届いて、やっと「クラスの一員」になれたと思う。それに、みんなの前で言うには凄く勇気がいる事だと思います。この場面からも【ゆりえ】が人間的にもかなり成長した事が分かります。また、【光恵】と【祀】との再会シーンでも【光恵】の「おかえりー」【祀】の「何とか一人で帰れたみたいねえ」と言われると【ゆりえ】が「光恵ちゃん、祀ちゃん」と泣きながら抱きつき「会いたかった!」と言い【光恵】「あんたの事だから一人で寂しかったんでしょう」と言われて【ゆりえ】が「ううん、そんな事ないよ、そんな事ない」って自分に言い聞かせる様に言う所では、私は心が打たれて泣きましたよ(泣)。みんなからの寄せ書きの色紙がその事を物語っています。「友人関係とかけがえのない存在」と「人とのつながりの大切さ」を表現した優れた放映回だと思います。