現代視覚文化研究会「げんしけん」

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こどものじかん Vol.2

2006年08月05日 10時30分39秒 | アニメ・漫画書籍
 『こどものじかん』の第2巻をやっと読む事ができました。今回は。8時間目から14時間目までを収録しております。【りん】ちゃん、【黒】ちゃん、【美々】ちゃんと【青木】先生も健在です。この作品は、【りん】ちゃんたちの下着姿に目を奪われがちですが、幼い女の子たちの目線で描かれ、大人の身勝手さも表現された漫画作品だと思います。その中でも【りん】の保護者【レイジ】と【りん】の母【秋】との出会いが良かった。【美々】ちゃんが恋をしてしまう位に優しい【レイジ】。だが、彼には好きな女性が居る。今は亡き【りん】の母【秋】。【レイジ】も家庭に問題をかかえていた。怒鳴る父親。その母でさえ【レイジ】を犠牲にしていた。そこには「親の身勝手」が表現されている。そして、両親の事故死。厄介払いでいとこの【秋】さんの所へ行く事になる。その【秋】さんも男性に捨てられ、身ごもり出産し、親族の間ではタブー的な存在だった。それでも明るい女性【秋】さんに次第に惹かれて行く【レイジ】。その当時の【りん】は幼稚園児。当初は、心を開こうともしなかった。両親への憎悪と憎しみがそうさせたのかもしれない・・・本心では両親(母親)を憎みたくなかった。【秋】さんは男性に捨てられても【りん】を産んだ。それは『りんを堕ろせって言われたからよ』と言う。【レイジ】は泣いた。そこに【りん】が入って来る。不覚にも5歳児に慰められるのだった。その事をきっかけに【秋】と【りん】に急接近して行く。【秋】は【レイジ】と養子縁組をしようとするが【レイジ】は断わる。それは【秋】さんと結婚する事ができなくなると考えていたからだった。早く一人前の大人になるべく勉強をし就職をし【秋】を守る事ができる矢先に・・・突然の「癌宣告」。医療費の事を考えていた。【りん】の為に。【レイジ】は治療を進める。もう時間が残り少なかった。【秋】さんの願いは【りん】を小学校に上がるまで生きる事。【りん】はずっと治る事を信じて、毎日毎日「鶴」の折り紙を折っていた。その願いは叶う事はなかった・・・副作用に、余力もない字体で「ごめんね」と書かれていた。死んじゃってごめんね・・・。今でも【りん】は一人で居るのが寂びしくて泣いてしまう。だからこそ【レイジ】は【りん】を守る。【秋】さんの忘れ形見の【りん】を傷つける者は許さないと・・・。