現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
コラボカフェ☕大好き❤️で2020年にブログ復帰します‼️

咲き舞うカミツレの花が堂上と笠原を明日へと導いて行く・・・今、目の前にいるあなたが好きです。

2008年06月27日 19時56分10秒 | アニメ・映像全般
 茨城県展での死闘。展示作品『自由』を巡る攻防戦・・・その犠牲は大きかった。武蔵境総合病院。ここに【堂上】と【玄田】が入院している。特に【堂上】の病状は、、、外傷はなかったが、、、失認、、、推考機能障害、、、こちらの話している事がわからない・・・その自発さも失っていた。医師も一時的なものだと言っても・・・。自然と前に、、、【堂上】のもとへ足がむかってしまう。教官・・・。こんなに呼びかけているのに聴こえないの、、、【郁】は両手で顔を覆って泣き崩れた。あまりにも見ているのがつらかった・・・。【玄田】も意識が戻らずにいた。このまま2人が、、、そんな【手塚】に【郁】が声をかける。影に隠れて表情は見えないが、、、大丈夫よと、、、無茶をする人だからと、、、快復に時間がかかると、、、【郁】は泣き虫であるが、、、強い女の子だね。信じているから、、、大好きな人を・・・。
 武蔵野第一図書館。マスコミが集まっている・・・。流れるテレビからは図書隊の非難ばかりだった。確かに、、、メディア良化隊にも死傷者が出てはいるが、、、それは、、、真実ではない。検閲は国が決めたルール、、、検閲への抵抗をしなかったら、、、【郁】は映像に映る有識者たちに憤りを口にしていた。法律に逆らって好きな事をやっていると・・・自己責任だと・・・何を言っているんだ・・・。
 司令室。【稲嶺】は【玄田】と【堂上】の病状を気にしている様子。そばには【柴崎】の姿が見える。【玄田】を「一等図書監」のするようだ・・・。【柴崎】に期待してますよと・・・。図書隊史上初の女性司令の事、、、【稲嶺】の耳にも入っている。その志を貫いて欲しいと・・・。【稲嶺】は何かを決意していた。
 【郁】はグランドを走っていた・・・。図書隊って何だろう、、、その立場って何だろう、、、検閲に従えば良いのか、、、解散すれば良いのか、、、いや、、、違う。【郁】は【堂上】の病室を訪れる、、、窓からの風は気持ちよいはずなのに・・・感じられない。夜、、、柔道着を着て受け身をしている【郁】の姿がある。そこに【柴崎】がやって来た。決して、、、願掛けをしている訳ではなかった。【堂上】が帰って来た時に、、、少しでも成長した姿を見せたいから、、、乙女な【郁】なのです。心配しているのは【郁】だけではない、、、【小牧】が業務中に呼び止める。紙袋を持っていた、、、【堂上】の愛読書らしい。10代の頃に読んで感動した本ばかり、、、その本を読み聞かせして欲しいと・・・。みんな【堂上】の為にできる事を探しているのだ。たった3冊なのに、、、2冊が検閲の対象になっているとは、、、そんなのが自由なのか、、、必要なのか・・・。
 夕方の病室。【郁】が【堂上】に読み聞かせをしている。「坊ちゃん」だ・・・。【堂上】は一点を見つめているだけだった・・・。今は信じるしかなかった・・・。一方【玄田】はベッド上で寝ているが、、、その手が動き出す。出版社「世相社」の記者【マキ】が病室に一緒だった。戻って来た、、、激しく呼吸をしている、、、まだ戦っているのかもしれない。これしきの事で騒ぐな馬鹿共・・・目を覚ました。あんなにも撃たれ、、、銃弾に倒れたのに、、、【マキ】は泣いていた。自分の事よりも絵の方を優先させるとは・・・。さすがの【玄田】も【マキ】の泣いている表情は見たくないようだ。お前に泣かれるのは苦手だと・・・。そして【玄田】は辞令を受ける、、、二階級特進、、、これが意味するものは、、、【稲嶺】の想いがそこにある、、、後を任せる為に・・・。犠牲者の責任を求められて・・・。
 それは【郁】の同じだった。納得できるはずもなく・・・。【稲嶺】の引責辞任を知った。行政派でもない、、、【彦江】副指令が泥をかぶると、、、しかし【稲嶺】は決めていた。【郁】が【稲嶺】の乗る車椅子を押していた、、、拉致事件の時もお世話になりましたねと・・・もったいないお言葉を貰った。壇上へ、、、司令の訓示が始まる。その敬礼の中に【手塚】もいる。図書隊司令を辞すると・・・。先の戦闘を咎められたからではない事を、、、水戸が無力化されていた事を見過ごしていた事に対してだと・・・。表現と感受する自由は生まれながらに持つ不可欠な権利だと・・・。そのおびやかす戦いにひるむ事がないように・・・。図書隊を作った人からの心に残る言葉だった・・・。【郁】の心にも刻まれたに違いない。【柴崎】もマスコミへの電話対応をしていた・・・。【手塚】も困っている様子、、、矢面に立つ生け贄が欲しいか・・・。【郁】のお見舞いは続いている、、、【堂上】が入院しているのはマスコミも知っている、、、【郁】の顔はばれていた。
 病室。【郁】の読み聞かせは続いている・・・。その本の主人公に【堂上】重ねていた。病院を出た所で【郁】はテレビ取材クルーに声をかけられてしまう・・・。一言お願いします、、、マイクをむけた、、、マスコミの怖さがここにあった。そのままテレビ中継されていた。【手塚】と【柴崎】と【小牧】は基地内で見ていた・・・。何が一言だ・・・。困っているだろうが・・・。【郁】は手に持つ本を落としてしまう。その大切な本を踏まれてしまった・・・。【郁】は鋭く見上げた、、、今までの【郁】だったら感情に流されていただろう・・・。だが、、、今は【堂上】がいる。言われた言葉を思い出す、、、感情に負けない冷静さを・・・。【郁】は立ち上がった、、、図書隊員として、、、この逆風の中でも、、、言いたい事はある!【堂上】にも【郁】にも大切な本があると・・・。映画とか、、、ドラマとか、、、音楽とか、、、アニメとか、、、人が表現した物が自分を豊かにしてくれると・・・。それを奪う権利を誰かが持っているのは間違っていると・・・。無法でたくさんだ・・・。間違ったルールを疑う事もせず、、、ただ従って生きているなんて、、、生きているとは言えないと思います!描かれたカミツレを見せる、、、花言葉は「苦難の中の力」・・・。絶対に負けないと・・・。その想いは図書隊のみんなへ、、、これを見ている人へ繋がって行く。守るべきものを守り通す為に!【手塚 慧】も見ていた、、、正論だが、、、図書隊側の言い分だと、、、それでも、、、この時代には必要なのさ、、、熱血バカがね!タクシーで基地に帰って来た【郁】。戻ると「よくやった」と・・・。みんなが温かく迎えてくれた。【郁】の演説は良かった、、、心から訴えたものだったから・・・【柴崎】も【慧】と同じ意見だが、、、それでも、、、言いたい事を言ってくれてスッとした!と笑顔だった。
 休館日。【稲嶺】司令が去る日がやって来た。デモの荒々しい声が聴こえている・・・。司令室。【郁】と【柴崎】が部屋を片付けていた。【郁】は【稲嶺】に「カミツレ」の鉢を渡す。ここからが始まり・・・。【郁】が【稲嶺】の車椅子を車まで押す。その時だった、、、全ての図書隊員が待っていた。【稲嶺】自身も驚くほどに・・・。みんなに慕われて、、、何か幸せですね。その意志は受け継がれる・・・心の中に生き続けるだろう。その想いを込めた、、、敬礼も・・・。走り去る車の中で【稲嶺】は妻に語りかけている、、、業が深かったとしながらも、、、多くの理解者を得たと・・・。
 基地には【郁】宛てに手紙が沢山着ていた。まだ松葉杖とコルセットが痛々しい【玄田】が持って来てくれた。この前のテレビを見た人々からの激励の手紙の山なのだ・・・。大きな声にならないけど、、、味方になってくれる人はちゃんといるのだ。【郁】は手紙を見て、、、涙する。その文面に、、、その文章に、、、本当に嬉しかった・・・。そして、、、手紙だけではない、、、【郁】が見るとダンボールの山がある・・・。これとは、、、【郁】が笑顔になって行く・・・。【堂上】の所へ持って行きたいと・・・。
 暗かった病室が明るくなる。【郁】たちが「それ」を持って訪れる。この香りわかりますか?カミツレだった、、、応援してくれる沢山の人々からの想いがある花が病室を彩ってくれる。【小牧】と【柴崎】が出て行くが、、、はいはい【手塚】も邪魔しないでね・・・【柴崎】に耳たぶを持たれて連れて行かれた。今は【郁】と【堂上】を2人きりにしてあげて下さい・・・。
 告白。初めて知った時はビックリしたと・・・。【堂上】が【郁】の王子様だった事に・・・。あの時だけではなかった、、、いつでも守ってくれた。いつも王子様でいてくれた・・・。自然と涙がこぼれる、、、ハッキリとわかると、、、夜に2人でカミツレの花を見た時の事を、、、高校時代の憧れの王子様ではなく、、、今、、、目の前にいるあなたが好きです。カミツレが咲き誇る、、、そこには、、、確かに2人だけの時間が流れていた・・・。また泣いているよ、、、教官がいないと・・・お願いだから、、、その想いに応えてくれたかな・・・。【堂上】の温もりある手が【郁】の頭に、、、何で泣いている・・・。何でもないですと・・・感情が更に溢れ出す、、、一番大切なものが、、、今戻って来たから、、、お互いの想いが交わって行く・・・【郁】は【堂上】の胸にとび込んだ・・・そして、、、抱きしめる。
 【郁】は近況を手紙にして両親に送る。心配している両親へ・・・。何もかも元通りになったと、、、批判的だった世論も【マキ】が書いた記事のお陰でおさまったと、、、【慧】がマスコミの報道を止めさせてくれたと、、、あいかわらず【柴崎】の情報網は・・・今でも激励の手紙と「カミツレ」の花が届くと、、、応援してくれる人々がいるからこそ、、、その想いに応える為に【郁】は訓練に励めると・・・【堂上】の怒号が飛んでいた!【郁】を見つめる人たちがいる、、、未来にむかって駆け抜けるだろう、、、それは【堂上】へむけて走りきるだろう、、、この先に【郁】が、、、【堂上】が何を見つけるのか楽しみですね!