昨年から話題となっている「冷凍卵」。この冷凍卵を皮切りに、冷凍こんにゃく、冷凍木綿豆腐と、様々な「凍らせレシピ」がブームとなっている。
インターネットのレシピサイト「クックパッド」によると、普段は凍らせないものを凍らせる「冷凍レシピ」の投稿は、14年10月にサイトで公開した「冷凍卵」レシピを機に盛んになった。冷凍卵の場合、15年1月には、月間で最多の34品、その後も毎月20品前後のレシピが投稿され、根強い人気を誇っているという。
クックパッドの「凍らせるだけでおいしい!使える!冷凍◯◯シリーズ」では、冷凍卵にはじまり、りんごやこんにゃく、冷凍ホットサンドなど、多彩な冷凍レシピが紹介されている。サイトにも、ポテトチップスやキムチといった「それも冷凍しちゃうの?」というようなものが投稿されている。その中から、人気だというマシュマロと梅干し、プチトマトを冷凍庫に入れて凍らせ、実際に食べてみた。
まずはふわふわ、甘―いマシュマロ。見た目と手触りはほとんど変わらないが、ひとたび口に入れると、か、硬い。これが、ネット上では「雪見だいふくの皮の部分のようだ」と評される、歯ごたえのある食感か。そして不思議なことに、甘さが少し控えめとなっていた。
クックパッドによると、マシュマロにはコラーゲンを含むゼラチンが使われており、美容にもよいそうだ。なかなかかみきれないため、ダイエット中の人にもお薦めかもしれない。
次は、疲労回復効果があるという梅干し。塩分が多く含まれるため、凍らせてもカチカチにはならない。たいして味が変わらないような気もしたが、食べてみると、とても酸っぱい! 冷凍すると、水分が抜けるからだろうか。甘めのはちみつ梅を使ったのに、目が覚めるような酸っぱさだった。
だが、しゃりっとした食感はシャーベットのようで、ほかほかのご飯との相性は抜群。ざるそばやそうめん、冷やしうどんと食べてもおいしいという。塩分が多いので、熱中症対策にもよさそうだ。
最後はプチトマト。表面に霜がつき、三つの食材の中では、見た目が一番冷たそうだ。最初はカチカチだったが、舌で転がすうちに皮がつるりとむけ、口の中に濃厚な味わいが広がった。
トマト、アイス好きの娘(2)に食べさせてみると、初めは両手で口を押え、「ウッ」とした表情に。リスのようにほおを膨らませた状態で固まったため不安になったが、しばらくすると「おいしい」と話した。「トマトのアイス?」とだまされている。ヘルシーな子ども向けのおやつとしても活用できそうだ。マシュマロの方が好みかもしれないが、砂糖が多いので、虫歯予防のためにも華麗にスルーしたい。
投稿レシピによると、トマトは冷凍すると、皮が簡単にむけるようになるそうだ。筆者もプチトマトを水の中に入れてみると、少し指をかけただけでするりとむけた。うまみが凝縮されるため、ただ食べるだけでなく、すりおろしてスープやソースにするなど様々な活用方法があるらしい。
クックパッドの担当者は、「『すぐに使わないから』という“保存”がきっかけだった冷凍レシピも、次第に『おいしいからあえて冷凍』する人が増えているようだ」と分析する。「冷凍することで、肉の代用や栄養価の高いスイーツになるものがある」ことも、人気の秘密のようだ。
暑くなるこれからの時期には、「ようかんやまんじゅうなどの和菓子を凍らせて食べるレシピに注目している」という。冷凍すると食感や味わいが変わるのは、理科の実験のようでわくわくする。この夏はお気に入りの食材を凍らせ、新たなグルメの道を切り開いてみてはいかがだろうか。
http://news.livedoor.com/article/detail/10300120/
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