小泉進次郎氏は夫婦別姓について「選択肢を増やすだけなのに、反対する人がけっこういませんか。今まで通り、同姓がよければ選べば良い。私と妻はお互い社会に出て仕事をしている。進まない今の日本は、変えていきたいと、ますます思う」と話しました。
「私と妻」に限らず、多くの人は社会に出ているし働いてもいます。進次郎氏が敢えて「私と妻・・・」と言うことは「専業主婦は社会に出ていない、或いは働いていない」と考えているようにも思えます。そう思わないなら「夫婦は皆、社会に出て仕事をしている。」と言うべきです。社会とは隣り近所を含む地域の事です。引き籠もりにしても、ネットを通して社会との関係を保っている人もいるし、金を稼いでいる人もいます。
憲法第24条
1 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
憲法上は、夫婦は相互の協力によって維持されている事に成っているので、「直接カネを稼ぐ人」と「協力する人」は同等の権利があり本質的に平等である事から、「社会に出ていない、或いは仕事をしていない人」と「社会に出て仕事をしている人」を差別する事は、憲法第99条の【公務員に対する憲法尊重擁護の義務】に反する事になります。当然、誰でも「社会性」は有るし、金にならなくても自分の「仕事(力学も含めて)」をしています。
この差別主義者に見える進次郎氏は、今回、環境大臣になり「福島の汚染水」の海洋放出に対して反対の考えを示しました。
しかし、福島の放射能汚染水貯蔵タンクに溜まった汚染水を一年間かけて総て海に放出しても、イギリスやフランスの再処理施設が一年間に海洋放出している量よりも遥かに少ない量です。
「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会説明」を見ると、トリチウムに関して、
WHOが定める飲料水のトリチウム濃度 1万Bq/L。
日本の環境規制濃度基準 6万Bq/L。事故後の直接海洋放出運用目標 1500Bq/L以下。
日本における年間の降水中(雨量)のトリチウム量 223兆ベクレル/年。
福一の事故前の放出管理目標値 22兆ベクレル/年。他の原発は 3.7兆~290兆ベクレル/年。
貯蔵タンク内のトリチウム濃度 100万ベクレル/L。トリチウム量 1000兆ベクレル(約20g) 。
各国の年間放出量
(韓)古里原発(2016年)液体放出 36兆Bベクレル、気体放出 16兆ベクレル。
(韓)月城原発(2016年)液体放出 17兆ベクレル、気体放出 119兆ベクレル。
(加)ブルース原発(2015年)液体放出 892兆ベクレル、気体放出 1079兆ベクレル。
(英)セラフィールド再処理施設(2015年)液体放出 1540兆ベクレル、気体放出 84兆ベクレル。
(仏)ラ・アーグ再処理施設(2015年)放出量 14000兆ベクレル。
となっています。
進次郎大臣には家庭とか社会ではなく、日本国で仕事をしてもらいたいと思います。
今のようなら、頑張って日本を変えてくれとは言えません。
あの親有りて、この子在り。ポピュリスト一家です。