テレビとうさん

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「固有種」 と 「外来種」

2020年12月01日 | 科学
 「固有の領土 と 主権を有する領土」の違いを前にも書きましたが、「固有」には大きく分けて、

① 本来持っている事。
② 特定のモノに属している事。排他的で特有であり、共有しない事。

の意味が有ります。

 「北方領土は日本固有の領土」と言った場合は、日本の歴史が、例えば100年しか無ければ、その当時は確実に日本の領土だったので「北方領土は本来の領土」と言えますが、事実として日本の歴史は二千年以上続いているので、二千年前の「北方領土」が「本来の日本領土」である証拠は有りません。つまり、この場合は ①が否定されます。但し、阿波志摩や淤能碁呂志摩などは日本開闢時から「日本その物」なので、①の意味で「日本固有の領土」と言えます。

 当然、「北方領土」はロシアに侵略され施政権が奪われていることから、排他的では無いので ②の意味でも否定されます。東京都にも外国人の所有地は有るので、②の意味では「日本固有の領土」とは言えませんし、①の意味でも確定的ではありません。但し、これらは総て「日本国の主権が排他的に効力を有する領土」である事は、国際法上も明らかです。

 それは兎も角、「固有種」の場合は過去の経緯はさて置いて「現在の状態」に注目します。

固有種: 特定の国や地域にしか生息・生育・繁殖しない生物学上の種。
外来種: もともと当該地域に生息していなかったが「人為的に他の地域」から持ち込まれた種。

 この分類は生物学上の「種」で、人間は人種に関係なく一纏めにされて「ヒト」とされます。正確に言うと「ヒト上科・ヒト科・ヒト亜科・ヒト族・ヒト亜族・ヒト属」のヒト(種)です。「ヒト上科」には「ヒト科」と「テナガザル科」が有り、「ヒト科」には「ヒト、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン」がいるらしいです。

 「ヒト上科」の上には「サル目(霊長目)」があり、「類人猿」はここに属していて、「ヒト属」には現存の「ヒト」しかいません。よって、「ヒト」は地球の「固有種」なのですが、厄介なことに「ヒト」には社会的な分類の「人種」が有り、各領域で「固有種」と「外来種」が勢力争いをしています。

 「人種」の勢力争いは経済学的な行動であり、「科学的」な生物学上の自然淘汰とは無関係なので、「人種間の争いである経済は科学ではない」事が理解できます。「経済」の分類には、「自由主義、保護主義、資本主義、共産主義・・・」等がありますが、何れも「科学」とは無縁です。特に「科学的共産主義」は矛盾を絵に描いたような思想で、その基本理念として「共産主義国家の構造と役割」は、「社会政治的生命体論に基づき、最高指導者は脳髄、党は神経、人民は手足として、細胞が基礎組織(班)となり成立する」とされているようです。

 実際に日本でも、共産主義を目指す組織によって多くの「細胞」が、意味も分からず実力行使に出て混乱しました。革命が失敗に終わっても、上層部は何食わぬ顔をしてその地位に居座った為に、「細胞」は細胞分裂を起こし、その一部は「生体内」の自律的な制御を受けずに勝手に増殖を行い「がん細胞」に変異しました。若しも「共産主義」が科学なら「がん細胞」が全身を侵し死滅する筈ですが、日本では「シイノ(Communism In Name Only)」として残存しています。*

* 「ライノ:RINO(Republican In Name Only)」は、名だけ共和党の意味で、その比喩が「サイ(Rhino)」なのか、「お金(Rhino:イギリスのスラング)」なのかは不明。

 この「がん細胞」は、自らの細胞の変異なので「固有種」と言えますが、その原因の多くは「ウイルス」とされているので、「外来種」の浸透工作とも言えます。

 それはさて置き、「外来種」を通常の人種に当てはめると、「持ち込まれる」以外に「入り込む」場合も含まれます。例えば、アメリカ大陸に「入り込んだ白人」と「持ち込まれた黒人」は共に、科学的には「外来種」と言えます。アメリカ大陸の「固有種」は、現在の所「インディアン」とか「インディオ」等と呼ばれる「黄色人種(モンゴロイド)の亜種」だとされています。

 私の場合は、外国に行った事が無いし、外国で暮らす事も無いので「日本の固有種」と言いたいのですが、この分類は「個人の特異性」は対象外で「生物学上の種」に限られます。但し、国家が組織的に「個人を送り込んだ場合」は「外来種」と言えます。この場合は、政治学的には「人口侵略」と言い、科学の範疇外なので対応が難しく、「超限戦」の一種と言えます。




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