「ダイバーシティ」 と 「多様性」

　Bingチャットに「ダイバーシティの元の意味は？」と訊ねると、

「ダイバーシティ（Diversity）」の語源は、ラテン語で「di：離れて・バラバラに＋verse：向く・方向転換する（英語のturnと同意）」で、「多様性」と日本語訳されることが多いです¹³。ご参考になれば幸いです。
（原文の儘）

だそうです。

　つまり、「diversity」の本来の意味は「（矛盾・対立などによる）集合体の離散」で、「多様性（の受け入れ）」とは正反対の方向性を意味します。

　和製英語である「ダイバーシティ」は、「相異なる要素を有するモノで構成される状態」を意味するそうですが、それは英語の「diversity」とは反対の、日本語で言う「多様性」です。

［diversity］≠［多様性］

　「ダイバシティー」は、本来の意味では「分断社会・離散社会」を意味するのですが、サヨク思考では、或る意味「多様的」かも知れませんww

　意味を取り違えた「ダイバーシティ」でも、それを強要する集団は「多様性が無い」と言えます。最近では、本来の意味での多様性を受け入れる「対立の無い社会を目指す人」を排除する傾向にあり、多様性を包摂する社会とは言えません。

　「多様性」の意味からすると、一事に対しても多様な見方を包摂しなければならないのですが、「Woke（目覚めた人）」を自認する人の多くが「多様性」を主張しながら、それが「多様的」である事を否定します。

　「日本は単一民族」と言うと叩かれがちで、「Woke」は「民族の多様性」を多用するようですが、「民族」の定義自体も多様で、国際的にも国内的にも定まっていない上に、法的根拠も有りません。

　「民族主義（ethnic nationalism）」は、政治・経済・文化・言語などの分野について、民族としての利益や権力機構、自治組織などを求めようとする思想のようです。

　「日本は単一民族」と云うのも、日本が民族として「戦勝国連語（通称、国連）」からの自主独立を目指す意思表示と考えられ、現在の「ＡＴＭ（現金自動引き落とし）外交」らの脱却を意味します。

　「民族主義」に似て非なる「人種主義（racism）」の場合は、「人種間に根本的な優劣の差異があり、優等人種が劣等人種を支配するのは当然である」という思想なのですが、科学的には「現在の人種はホモサピエンス・サピエンスの単一種」とされている事から、理系に言わせると、間違った思想である事は明らかです。
　
　科学的には、「民族」には多様性がありますが、単一種である「人種」には多様性が無いと言えます。また、「民族」の場合は集団ごとの「diversity（離散）」が必要かもしれませんww