中国は約70年前に「中華人民共和国」と名乗ったそうです。私は生まれていないので保障は出来ませんが、極最近の出来事なので恐らくは間違いないと思います。
また、「歴史は創られるモノ」ならば「中国五千年の歴史」も正しいと言えます。勿論、これは史実では無く、単なる「作り話」ですが、数十年前に日本に来ていた中国人が「日本の歴史は神武天皇から2600年以上続いている。」と聞いて、当時は此れよりも若干古い「中国三千年の歴史」と言い、いつの間にか「中国四千年の歴史」になり、ついには「中国五千年の歴史」になったそうです。この調子でいくと「中国六千年の歴史」が、千年を待たずに始まると思います。
「中華人民共和国」が成立する以前にも「中国」は在り、その名は「中華民国」で、その時の「中国」にも、
1912年に孫文が南京で樹立した中華民国臨時政府 (南京)。
1927年に蒋介石が南京で樹立した国民政府。
1938年に梁鴻志が南京で樹立した中華民国維新政府。
1940年に汪兆銘が南京で樹立した国民政府。
等々が有り、どれが正式な「中国」かは判りません。
有力なのが「白人諸国が支持した蒋介石政府」と「アジア諸国(当時は日本とタイ以外は白人の植民地)が支持した汪兆銘政府」です。最も甘く見ても1912年の臨時政府ですが、それでも「中国107年の歴史」が史実です。
約1400年前に日本が「日本」と名乗ったらしいのですが、私は生まれてもいないし、余りにも昔なのでよく判りません。しかし、「中国方式」で言うと「日本数千年から数万年の歴史」と言えます。
数万年前は、今の日本列島はアジア大陸と陸続きだったので、これも「中国の歴史」と言う事が可能ならば、逆に「日本の歴史」と言っても間違いではないと思います。この時代には、既に人類が住んでいて、中国人とか日本人とかを区別する事は出来ない筈ですが、何故か日本が大陸から分離してから現在に至る過程で、「遺伝子科学的」は「日本人」と「中国人・朝鮮人」とは、ほゞ別の人種とされています。
この事実から考察すると、元々は大陸側にも日本列島人と同人種の原住民族が住んでいて、大陸側の日本同胞民族は西方民族の侵略によって絶滅したと考えられ、その侵略者が現在の支那大陸側の諸民族になり、元々の原住民族は日本列島に生き残ったと言えます。
つまり、「日本数万年の歴史」には支那大陸側の日本原住民の歴史も含まれていて、この部分は西方侵略者によって消し去られた、と云うのが史実になります。
中国の歴史は千年単位でどんどん長くなっている。
やがて人類出現の7千万年前まで到達するのだろう。
ひるがえって日本はというと、『皇紀2679年』と言っているヤカラがいますが、これはその後の研究により『推古九年を起点として一萌すなわち千二百六十年遡った年を(推古天皇の三十三代前とされる)神武天皇の日本建国にあてはめた結果である』ということが明らかになり、特に根拠の無い年数であることが分かっています。
それに先行する縄文時代は、今では『1万年以上に亘って争いのない平和な時代が続いた特異な時代である』と分かってきました。日本はこのことをこそ誇るべきでしょう。
今では、「縄文時代」と「弥生時代」の歴史区分も怪しくなり、「歴史は強者によって創られるモノ」を否定すると、歴史は成立しなくなります。この「強者」は、軍事力・政治力・学閥(東大)・・・等の力関係で決まります。現代の「科学」は、「正しさ」ではなく「正当性(正統性)」で決まるからです。