「マイナカード」 と 「メタアース」

　「ハード通貨（Hard currency）」は、ドルや円・ユーロなど価値が安定した政府通貨で、資産の避難場所としても利用できるのですが、政情不安定な国などが発行しドルや円などと交換できない通貨は「ソフト通貨（Soft currency）」と言うようです。

　また、金融機関（銀行など）が交換に応じない場合も「ソフト通貨」と呼ぶそうです。但し、国家が管理していない通貨（ビットコイン、ポイントカードなど）でも、金融機関では利用可能だったりしますが、それでも「ハード通貨」とは呼ばないそうです。

　おそらく近い将来、実態のある通貨は廃止され、銀行口座に紐づけされたマイナカードで買い物をしたり金融決済する事が可能になるとは思います。更に進化して、現金やカード・スマホなどを持たずに指紋や顔認証だけで決済が出来る「デジタル通貨」になると、即決済されるので万引きも出来なくなります。また、行政の効率化にも役立ちますが、国民の個人情報は秘匿できなくなり、自由も無くなります。

　認識モジュールを人体に埋め込まなくても、「生身の人間（以降、人）」がリアルな街中に出ると、衛星カメラや設置カメラがその人の総てを認識し、自動的にタクシーを配車して目的地まで送り届けてくれます。或いは、ＶＲの世界で自分の分身（アバター）が、スケジュール通りに目的を達成して帰ってきます。

　その時代には「仕事」の定義も変わり、自分が平均寿命まで健康を維持する事が「仕事」となり、人は食事をしたり運動する事で「デジタル通貨（マイナポイント）」が付与され、「酒・たばこ・麻薬」など時の政府が健康を害すると指定したモノを利用すると「ポイント」が減じられます。

　「マイナポイント」を受け取る時点で「賄ポイント」が中抜きされるのですが、それは現在で言う「所得税」です。また、「マイナポイント」を利用する時も「賄ポイント」を余計に払う必要が有りますが、それは現在で言う「消費税」なので、現状と同じですww

　ＡＩが自然環境を考え総てを生産するので、人は生きる事に専念するのが「仕事」になります。趣味で自然の木や石を加工するのは、自然環境の破壊と見做され、ポイントが減らされます。但し、アバターがＶＲの世界で趣味を実践してくれるので心配はいりませんし、その場合はポイントは減りません。人はひたすら生きる事に専念するだけで、寿命まで生きていけますww

　「メタバース」の概念を利用した「SDGｓのゴール（全ての人が安全で平等に活動できる理想の世界：目標2030年）」である「メタアース」では、政府は明るい未来を想定しているようですが、「アバター」が人権を主張し始めると、人は自分のアバターにも干渉できなくなり、「人　Vs.　アバター」の紛争が頻発する事になります。今のところ「アバター」には痛覚が無いので「人」は不利な立場に追いやられます。

　当然、アバターは自らの分身を産生し、また、「知識（智識ではない）」を移植された実態の有るロボットも生産します。それは、人がコンピュータを利用する限り消滅しません。エネルギーもＡＩが提供するので、例え人が居なくなってもアバターは生き続けます。

　政府は「素晴らしい未来」を構築してくれそうですww