テレビとうさん

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「民主主義」 と 「独裁体制」

2023年11月06日 | 主義・体制
 ここで一首ww

稔るほど
 こうべを垂れる
  稲穂でも
のちに刈られる
 自然の摂理

 学問や技能の深まった人が、たとえ他人に対して謙虚になったとしても、支配者に利用されて一生を終えるのが「自然の摂理」です。他人に利用されるのが嫌で、排他的になったとしても、それは自己満足でしか無く、社会的な存在感を自ら捨てる事になります。

 そこで考え付いたのが「民主主義」です。時の統治権を、神の信託を受けた天子や王から、国民の信託により成立した政府に移す事で、国民が「支配者」となります。

 中華思想では、天命により支配権が移る「易姓革命」を善とし、民主主義思想では、総選挙により統治権が移る「選挙制度」を善とします。

 「多様性の包摂」とは、「多様性」を認めない人も包摂する事を意味するので、結果として「無関心」と同義語です。何かをしたい人はすれば良いし、したくない人はしなくても良い。他人はそれを否定できないし、それを否定する人すら包摂しなくてはなりません。つまり「無意味」と云う事ですww

 「多様性」には一意な正しさが無く、「易姓革命」も良し、「選挙制度」も良しで、混乱を招く事だけは間違いありません。

 ロシアの「特殊軍事作戦」は、力によって(他国の)一地域を、自国の選挙制度の下で統治する事を目的とした「民主主義の為の戦争」です。

 ハマスのイスラエルに対する「急襲テロ攻撃」は、民主主義とは無縁の武力闘争で、その目的は判然としません。

 但しこれは、多様性を容認しない組織を「多様性の包摂」として認めようとする日本や米国などの「民主主義」が引き起こしたとも言えます。特に日本では「ハマスはパレスチナの正統な統治組織」と認識している人が多く、
「いかりちゃんww」の考えは少数派です。

 私も「いかりちゃん」と似た考えで、ハマスが住民の同意なしに、パレスチナをテロに拠って(軍事)占領したと捉えるのが妥当だと思います。それは、中共が支那大陸を人民の同意なしに軍事占領しているのと同じです。何れも選挙されない勢力(注:ハマスは2006年にパレスチナ立法選挙で勝利しガザ地区を統治したが、その後議会は実質的に停止)による「非民主主義」による統治です。

 当初の「ハマス(イスラム抵抗運動)」は、「PLO(パレスチナ解放機構:アラファト議長)」の敵対勢力で、イスラエルからの軍事支援を受けていました。1990年代に、PLOとイスラエルが和平交渉を始めるとハマス(の軍事部門)による自爆を含むテロ攻撃が活発化し、現在に至ります。

 現在のハマスとイスラエルの戦いを「パレスチナ・イスラエル戦争」と言う人もいるようですが、パレスチナには「ガザ地区」の他に「ヨルダン川西岸」もあり、正しくは「ガザ地区のハマステロ組織とイスラエルの戦い」です。「民主主義」の定義からすると、現在に於いて、パレスチナは当然として、ハマスがガザ地区を(正当に)統治していとは言えません。

 但し、第三国が「民主主義国家」なら、「多様性の包摂」を持ち出せば容認できるかもしれません。

 チャーチルが言った、

「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが。」

から考えると、論理的には民主主義が過去の政治体制よりはマシでも、民主主義で生まれる政治体制は最悪と言え、ハマスのみならずヒトラーさえ生み出しました。

 「民主主義」の手法で独裁体制を抑え込むことが出来ないのなら、「民主主義体制」は殆ど無価値と言えます。但し、「自己満足」を、独裁者が得るか国民が得るかの違いは有ります。




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