テレビとうさん

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「寒さ」 と 「実効再生産数」

2020年12月21日 | 統計
 札幌の最高気温がマイナスの日が続いていますが、北海道全体の「実効再生産数」は 0.75(12月20日)になり、8月以来の低さです。沖縄も 0.78 で、日本全体では 1.04 です。

 少なくとも沖縄と北海道を比べると、「武漢ウイルス」の流行は「寒さとは相関性が無く」、収束に向かっていると言えます。

実効再生産数:1人の感染者が平均して何人に感染させるかの指標。

 「武漢ウイルス」の場合は、

(直近7日間の新規感染者数/その前7日間の新規感染者数)^(平均世代時間/報告間隔)

です。平均世代時間(感染可能期間)は5日、報告間隔(集計期間)は7日と仮定(設定)しています。

 例えば、一週間に15%の増加した時は、実効再生産数は 1.1 になります。

実効再生産数=(115/100)^(5/7)
≒1.15^0.714
≒1.105

新規感染者が先週100人で、今週が115人の場合は、感染者が15%増えて「実効再生産数」が 1.1 になります。これは、新規感染者が5週間(約1か月)で二倍になる値です。

 「実効再生産数」は「感染者」の実数を対象にしていますが、実際に計数するのは「PCR陽性者」です。この場合、「陽性者」の一定割合が「真の感染者」ならば、比較対象の比は同じなので「実効再生産数」は同じ値になります。

 この時に問題になるのは「検査手法の変更」です。「PCR検査」をクラスター対策としてするか、任意検査としてするかでは、「感染者/陽性者」の比率が変わります。従来は(インフルエンザの場合)「症状を訴えた人を検査する」だけなので、確実に収束(終息ではない)したかどうかが判断できますが、「武漢ウイルスでのPCR検査」の場合は「恣意的に増減させる事」が可能になります。

 それは兎も角、最近「南ア共和国」の感染者が急増しています。私は行った事が無いので判りませんが、恐らく今は「初夏」だと思います。最近の気温は「最低20℃、最高30℃前後」です。

 人口が日本の半分で面積が3倍の、南ア共和国の最近一週間の感染者数は1日あたり8千人くらいで、寒くなった日本は増えたと言っても1日3千人です。これも、寒さとの相関性を否定しています。「医療体制」の差で、日本の9倍の死者数は説明可能かもしれませんが、一日の「感染者数」が人口比で5倍は説明できません。

 若しかすると「政治体制の差」が感染者数を決定しているのかも知れません。ルイセンコの「共産主義下での小麦は良く育つ理論」を何処かの国が応用しているようにも思えます。




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