小森陽子のブログ

ジャズピアニスト小森陽子の徒然日記

そんなにうまくはいかなくて

2006-08-03 21:38:21 | Weblog
 昨日2日目のホテル仕事中、取材が入るからと支配人に言われた。

 取材をしてくれた人は若い白人の女性で、写真をぱちぱちとられ、合間にどうしてピアノを始めたのか、バークリーはどのくらいで卒業したの?とかいろいろきかれる。
 まず学生としてではなく、ミュージシャン同士でもなく、一社会人としてきれいな白人の女性に取材されることに恐縮というかなんというか。。。頭では関係ない、対等だと思うんだけど、なんかちっちゃくなってしまった。。。

 バークリーは卒業してないんです、日本で大学を卒業してるから。専攻は? 文学部です。ジャズは大学のクラブ活動でやっていて、就職して、でもやっぱりピアニストになりたくて。。。って。なんでバークリーを卒業しなかったの?って聞かれるけど、始め1年のつもりでいったけど、もう少しどうしてもいたくて、親に頼んで1年半にしてもらって。。。でもそれでも贅沢で、ってうまくこれまた英語なこともあって、うまく説明できなくて、分かってもらえないような気がして、どんどんちっちゃく自分の殻に入って行ったりして。。。
 さらにNYにどうして来たのか、来てからどこのクラブで弾いたのか、、、

 どこのクラブって、NYに移ってすぐ、オークルームでひいてカフェヴィヴァルディでひいて、ときどき伴奏の仕事して、セッション行って、たくさんすごい人の音楽聞いて修行中。。。っていえなかったなぁ。 私にとってはオークルームで弾いた事は華々しいんだけど、、、取材をしてくれた人はすごい人がピアノで来るとおもっていたみたい。。。すみません。。。私そんなんじゃないんです。。。

 今回契約してもらったのは12月までの仕事なので、それからの事も含め、仕事もらったわーい食べて行ける~♪と当然ぼけーっとしてられず、今のうちにどんどん出て行って、当然もっとスキルをあげ、ギグをとってキャリアを積んでいかなくては。レコーディングもしたいし。 

 仕事もらってうれしい~!ってまたもや舞い上がっていたところに一気に現実を認識させてもらいました。
すぐ調子にのるんです。。。(汗) そうそう、本当にこの仕事はありがたいんだから。 あたりまえにしちゃいけない。

 ちゃんとアメリカ人とアメリカ社会で一外国社会人としてやっていこうとするには、もっとちゃんと自分を振り返り、自分のやってきた事をきちんと認識し、甘えるんじゃなくて、すくっと自分の足で立ってないと、せっかくきたチャンスを逃してしまう。笑ってごまかせないし、言う事ちゃんと言わなくちゃ伝わらないし、なにより、いい年してちゃんと振る舞えないというかちゃんと自分をアピールできない自分がみじめだし。

 どんどん進んでいかなくてはいけない。とまって昼寝してる暇はないのよね。今やらなくちゃ、なんとなくいろんなことが今動く気がしてきた。おなかにパンチを食らった気分。。。 今まで何をしてきたのか、今何をしているのか、何をすべきなのか、何をやりたいのか、どうなりたいのか。またまたあたりまえのことなんだけどね。できてないんです。踏ん張りどころです。