しっかり年を重ねよう

　バークリーにいた時、周りは若かった。２０歳くらいで才能があってという人たちにたくさん会った。
私は自分の年齢は彼ら特にアメリカ人にはナイショにしていた。ばれていたかもしれないけど。。。　

　自分よりずっとうまくてずっと若い彼らに対して、言葉のつたなさやアジア人は若く見える事もあり、自分の年齢のわりのこどもっぽさや演奏が恥ずかしかった。若く見られることに喜んでいた。

　でも思った。若く見られる事に喜ぶより、年齢分の人としての中身があったほうがよっぽど魅力的なのでは。若く見られる事に甘えて、自分の行動まで子供っぽくなってしまうより、年齢相応の立ち振る舞いをすくっとできるようになりたい。年をとることはこわくない。いろいろな事を経験し、もまれて、知って、削られて、自分の良さもコンプレックスもわかった上での美しさを身につけられたらなぁ。

　ってことは、これまた毎日の積み重ね、毎日を充実すること、今をしっかりやることだね。
　それが出来る頃にはそりゃいいピアノが弾けてるはずだぞっっっ