3月から楽しみにしていた小曽根真さん&Gary Burtonのコンサート@アクロス福岡でした。
始まってすぐは、ピアノも生音で通常のジャズのライブハウスのような音圧がないので、あれ?と思いましたが、人間の耳って良く出来ていますねぇ。すぐに2人の世界に吸い込まれていきました。
1部はジャズのスタンダードと小曽根さんのトリオでよく耳にする小曽根名曲オリジナルなどなど。
2部はクラシックをアレンジしたものや、タンゴなどでした。
サービス精神が旺盛なお二人、アンコールは2回も出てきてくれました。
さすが、すばらしかったです。
小曽根さんの音楽って曲の解釈やアレンジがちょっと凝ったつくりになっていて、それにソロが入って自由になって、とても明るくて美しくてお茶目で好きなのです。
とても良い意味で日本的アイデンティティーだと思います。
それを今回はトリオやビックバンドじゃなくてゲイリーと二人でその世界を見せてくださいました。
クラシックも小曽根ワールドがどんどん繰り広げられていて、前回ボストンで小曽根さんとクラシック弦楽器奏者たちを聞いたときより、今回のほうが、ますますその小曽根色が濃くなっていました。
1部のジャズを弾いていても、インタールードがはさまれていたりリハモされていたりして、ちょっと凝っていたりして、コンプはむちゃくちゃうまいし(そりゃそうだよなー。世界の小曽根&ゲイリーだもんな)ソロの部分はデュオだけど、かなりソロピアノみたいな弾き方もしてあって、目が釘付けになりました。
聴きながらうれしくなって思わずくくくと笑ってしまうのですが、音響のいいホールで周りはすごく静かなので、静かにしていなきゃいけない雰囲気ってのが、ますます笑いたくなるもんですね。
大きなホールの三階席までお客さんでいーっぱいでした。
サイン会までお客さんはずらりと並んでいて、すごい人気。
集客できないといわれるジャズで、しかも大編成じゃなくてデュオでこんなにお客さんを魅了する小曽根さん&ゲイリーって本当にすばらしい!