「時は金なり」
何もお金だけが価値というわけでは無いですが、この世で一番価値があるものは何?と尋ねられたら、「時間」と答える人が何人かはいることでしょう。それは余命の少ない人かも知れないし、やりたいことややらねばならないことが山ほどある人かも知れません。
先日、ある人から、「学校の玄関に飾ってある絵って、年賀状の絵ですよね。」と言われました。お年玉の当選番号を調べていたら気づいたらしいのです。気づいてくれてありがとうございます。とはいいましたが、人の関心ってこんなものかと少々がっかりしました。本校で声をかけてくれたのはかぞえるほどです。確かに、ちまたには多くの絵や写真がまるで工業製品のように溢れ、消費され、紙くずとなっています。たとえそれが肉筆画だとしても、その価値は低いのも頷けます。
でも、もし時間に価値があるのなら、この絵を描くのにどれだけの時間を要したのか想像したことがありますか。一人の人間が全神経を集中して身を削りながら描いているのです。他の娯楽を断って描いているのです。私はそう言う意味でも世の中の全ての絵画に敬意を払っています。
絵や写真の画像が手軽に手に入る時代だからこそ絵画にかけた時間という価値が際立つと思うのです。 以上。
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